鏡の中のアリス

愛などはまやかしだと

突き放すくせに

寂しい笑顔で心惑わす

きみ


誰の温もりも信じないと

呟きながら

僕の腕の中に舞い降りてくる

どこまでも卑怯なきみ


ねぇ、僕はきみの何?


喪いたくないから求めないと言って

奪われたくないから与えないと言った

裏切りはきみの特権で

僕には何も残らない


ねぇ、きみは僕の何?


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