異世界係の巡査です!
きゃぷ。
プロローグ
第1話
――――2050年。
日本は異世界への道を確立した。しかし、それは未知の領域であるため一般には伝えられていない。誰一人としてその先の世界を知らないのだ。もしかしたらSFのような世界かもしれないし、中世的な世界かもしれない。
とにかく、分かっていることは別の場所に繋がっているということだけなのだ。
発見したはいいものの、いかんせん別世界についての知識がない。流石に一般人を向かわせるというわけにはいかない。
そこで、警察署に異世界係というものが発足した。なるべく政治的、武力的関与を排除した結果だ。大勢で向かうというのも危険であろうと判断されたので、異世界係とは審査の上でなることが許されるとした。物凄く倍率が高いのだが、さらに少数しかしらない条件があるのだ。
まずは警察官であることはもちろん。
それから――――――――
異世界が好きだということである。
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