岐阜弁喋ってござらっせる

ててん の 法則

ふうたん、

とある発見をした。


岐阜弁には、語尾に ててん をつければいいということを。


そいで、


・行っててん

・食べててん

・見ててん

・間違っててん

・間違っとるがね


あれ?がねってつくがね。

ててんって つかんがね。


と、ふうたんの脳みそが爆発して壊れた。こうなったら、『体で勝負!』と、寝っ転がっていたふうたんは、小学生キックをして暴れた。

小学生キックとは、無駄にジタバタ暴れるだけの事を刺して言う。このキックは、キックといっても手も入るが、わざと狙って当てにいかないので、デコピンやしっぺの攻撃する側が失敗した時のケースと同じことになる。攻撃する側は、力がそんなに入っていないので痛くない。攻撃された側は、意表をつかれた所にダメージを食らうので、かなり痛い思いをする。ふうたんは、小学生キックをし続けたがね。がねっていうのが脳みその中で止まるまで続けたがね。まだ止まらんがね。どういうこっちゃああ!

あ、止まったがね。

うわあああ。またがねっていっとるがね。どうしたらいいててん。


ほっ


「ねぇ わたし寝ぼけとる?」


ふうたんは、何となく気付いた事をてっちゃんに聞いた。


「ねぼけとーよー」


と言われ、

ハッっと起き、

「わたし、いつから ててん 言うてた?」

と、てっちゃんに聞いた。


「1時間くらい前」


もっとはやくおこしててん!


とっても疲れたお昼寝をしたふうたんであった。


寝汗を描いたふうたんは、シャワーを浴びた。お風呂で、体を洗っていたら、

おへそに、しゃぼんだまができた。


おへそに力をいれてみたら、少しふくらんだので、

頑張って、飛ばそうとしてみた。

飛ばなんだ。

飛ばなかっててん。

ぽよん と、おへそからたれててん。


ふうたんはお風呂場からてっちゃんに、この状態を大声で伝えた。

リビングにいたてっちゃんから、お風呂場に届いてきた声は、

「ほんなもん、おへそから、しゃぼんだま飛ばせたら、テレビでれるわ。」

だった。


ふうたんは思った。

もし、飛ばせるようになっても、

公の場で、おへそをだすのはいやや。

テレビがきても、やらないよ。

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