希望と言う名の花
「第1章 ギター弾きのレノアン 『銀河鉄道編』第1話 銀河鉄道の旅立ちから転載」
ある日、超巨大地震と津波がイハトーブを襲った。
最初の1日目は停電で、何の情報も得られないでいたが、電池式のラジオから流れる情報は信じられない内容だった。
「この世界の終わりが来たのか?絶望がこのイーハトーブを包み込もうとしている。こんな状況で、夢だ、希望だ、なんて歌えるわけがない。歌ってる時じゃないのでは?」
レノアンの家はイーハトーブの内陸部の農家だったので、被害はなく食料にも困りはしなかった。
レノアンは停電で、夜はろうそくだけの暗い生活を一週間過ごした後で、ラジオで呼びかけるミュージシャンの声を聞いた。ラジオだけが楽しみの日々だった。
「皆さん 希望を捨てないで下さい 僕らができることは歌うことだけですがこの歌を、皆さんに捧げます。」
声はあのミスターエンドルフィンのサクラクラだった。
「聴いてください 希望と言う名の歌」
♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫♫
今は時の過ぎゆくままに
どんなことも
笑顔で乗り越えていこう
今は 一歩ずつ
明日へ歩いていこう
心の中で
希望の歌を歌いながら
長くて辛い冬を
じっと耐えてきたのなら
つぼみは春には
鮮やかな大きな花になる
だからぼくらの心には
虹色の花を咲かそう
決して枯れることのない
希望という名の花を
涙がこぼれるような
夜はここにおいでよ
うつむいていたって
何も変わりはしないから
もしも今日はもう
立ち上がれないと思う夜でも
この歌は君を
励まし続ける
空に輝く一番星が
君にも見えるだろう
明日へ向かって歩き出せ
さあ 笑顔でもう一歩
そうだ
夜空を見上げれば
満天の星が歌ってる
決して消えることのない
希望という名の歌を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます