第338話 イッちゃっても

 腋(ワキ)の下から回された

姫乃の手が僕の胸を優しく撫でて

いった。

「あ、ァ~………」

 僕は余りの気持ち良さに

堪(こら)えきれず吐息を

漏らしてしまった。


『フフ、気持ち良いのね。

 良いのよ!イッちゃっても!』

 僕の耳許に舌を這わせ、

艶(イロ)っぽく囁きかけた。

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