最強の生徒はやる気ゼロ!?

@satuki00

プロローグ

超能力がこの世の中に浸透し、日常でも使われ始めたのはこの5年である。


最初は使っている人間の差別なんかふつうだったのだが、力の行使により、その差別は減り、逆に使えない人間が劣等感に浸るようなそんな時代になってしまった。


超能力といえど、種類は豊富で、透視や発火能力、瞬間移動。などなど、人々がこれあったらな、みたいなことは大抵の場合は超能力に当てはまってしまい、その能力を使える人間は多い。


ただ、便利な故に欠点はある。


その能力が身体を蝕み、やがては人間を超えた違う生物と化してしまうという点である。


それは何故なのかという研究が進められているがよくわかっていない。


さらには、この能力がどこから来て、どうなるのかそんなことまでわからないのである。


なので、能力に目覚めた人は能力養成という名の隔離をまずされ、2年間学校という名目で、能力の訓練を受ける。


まぁその後は自由に生活が出来るが大抵は軍や国の機関に入れられ、能力を活かした仕事をなんていう形でテキトーに重労働させられるというオチである。


それか、能力の使いすぎで別のモノになってしまったやつの始末とかをやらされたりする。


使えるものは使う。そんな汚い世の中なのである。


とある年、歳は15。黒髪、黒目のいかにも日本人!という可愛い男の子が、学校に入学した。


名前は黒木 龍。


責任者はこう言った。


「もしかしたら、この子は神の子なのかもしれない」


と。


何を根拠にそこまで言うかって?多分、彼の力であろう。


彼は入学前の試験では、あらゆる種目で新記録を出し、座学でも一位で入学するという驚異の能力を持った青年なのだが、超能力の試験では他の人間で話し得ない、マルチアビリティをやってのけたのだ。


これは多くの能力を同時に展開することのできるもので、他人の干渉なしにやってのけたのは彼が初めてだったそうだ。


さらには、使える能力のレパートリーが広すぎて、戦闘はもちろん、回復や、便利な能力までなんでも使えた。


いわゆる最強だった。

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