サブストーリー パッツアとライナ
これはザタンが意識を失ってから入院期間が28日過ぎた頃の話、アーチ達の心のそこには悲しみがあったが、ザタンに目覚めたら誉められるぐらい勉強をするアーチ達だったが、誰よりも心の傷を折っていたのはライナだった。
学校には来て勉強するもアーチとかに話しかけられても死んだ魚の目状態、恋の宿敵であるワリンが話しても死んだ魚の目状態で無言で話そうとしない。
それが28日、そんな中パッツアはやって来る。
パ「悲しみのそこには苦しい思いがあるが、それをのり越えればヘブン!ライナちん元気ですか~!!」
ラ「…………。」
パ「もう、そんなんじゃ我がライバルが勤まるもんか。来い!まだ見ぬ未来へ!!ヒャウィゴー♪」
ワ「あっ!ちょっとパッツア!!」
ワリンに構わずパッツアは強引にライナを連れていった。
パ「ふう……。あぶないあぶない。ライナちん?君にビッグなニュースがあるので今日は連れてきたんだ。それはザタンがあと2日たてば目覚めるのだ」
ラ「ザタン……?目覚める……?2日……?ハッ!それはどういうこと!?」
ライナは正気を取り戻した
パ「委員会以外の重要事項だから絶対に言わないことを約束するならあなたを委員会に連れていきどういうことかを見せるから着いてきて」
ライナは勿論着いていくことにする。
ワガット委員会室にモーリスだけがいた。
パ「あれ?会長は?」
モ「今日も介護に行ってるわ。ところで何かよう?ザタンくんの妹連れてきてるけど」
パ「それなんだけどライナちんがようやく正気を取り戻して話を聞くようになったからさ、あのことを見せて欲しくて……」
モ「パッツア、あんた分かってるの?これは重要事項よ?私たち以外に見せることは出来ないのよ?」
パ「バッカも~ん!!大事なザタンの妹が正気に戻ったと言うのに貴様は重要事項とか言ってるつもりか!」
モ「全く……。とにかくダメ」
パ「そこは「仕方ないな特別だぞ」って言うのがお約束でしょうが!ツンデレ出していけよ!」
モーリスはやれやれと首をふる。
ラ「パッツア先輩、あなたの必死な気持ちで私は嬉しかった。お兄ちゃんが2日で目覚めるって聞けて、すごい安心した。あのときから極秘、極秘って言われてもう死んでしまったのかと思ったから」
モ「ちょっと!言ったのパッツア?」
パ「あっ……」
やってしまったと言うばかりに唖然するパッツア。
ラ「じゃあ失礼しました」
モ「待って、このまま帰したらなんか厄介なことになってそうだし、とりあえずザタンくんに会わせてあげる」
ラ「本当ですか!?」
モ「ただし、今日起こったことは絶対誰にも言わないで頂戴」
ラ「ありがとうございます!」
ライナは特別にザタンに会うことになり、モーリスとパッツアと共にザタンが入院している病院に向かった。
エピスが介護をしてるなかライナが「お兄ちゃん!!」と駆けつける。
エ「ちょっと、なんで妹が!?極秘のはずだったけど?」
モ「すみません会長、パッツアの熱意に押されて、あとであれを実行しますから」
エ「それは分かったけどパッツア、なぜ妹をここに連れてきたの?」
パ「それは、羨ましかったです。僕には兄や妹とか居なくて1人子です。ライナちんの顔見てたらほっておけなくなって……」
エ「つまり同情か……。私もザタンくんに守られて、謝りたいと思っているのにあと2日も待たないといけないなんてなんか心が痛いわ。あっ、ザタンくんがあなたに渡すように言われたから渡しておくね。」
エピスはライナにペンダントを渡す。
エ「じゃあ、ライナさん。悪いけど、恨まないでね」
ライナは「え?」と問いかけると背後からモーリスに電撃を浴びせられ気絶するライナを悲しそうに見るパッツアであった。
ア「ラ……さん!。ライナさん!」
ラ「あれ?私どうしてたんだろう……?」
ア「教室出たら倒れてたんですよ?」
ライナは何があったか思い出せないが、ペンダントをつけていたことで記憶の中でライナのために必死になっていたパッツアを思いだし即座にパッツアに会いに行くライナ
ラ「パッツア先輩!」
パ「ライナちん……。そのさっきは突き飛ばしてごめんね……その」
ラ「パッツア先輩!私を弟子にしてください!」
パ「え?」
ラ「なんか記憶がごっちゃになってて思い出せないけど、パッツア先輩がなにか私のために必死になってくれてることを思い出して、何かは分からないですけど、私パッツアさんみたいに強くなりたくて、その……なんて言っていいか分かんないけど……」
パッツアは言葉が詰まったライナを見てフッと笑みを浮かべた。
パ「ハッハッハッ!そうだろう?この僕に師匠にしてくださいと言うのは良い選択だ小僧!よかろう!お前を弟子にしてやる!」
仁王立ちで威張るパッツアだった。
このあとパッツアとライナは師弟関係になり、パッツアの中2病がライナにうつってしまったのであった。
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