この素晴らしい駄女神様に祝福を!

@butterflys

第1話

アクア「カズマ!勝負よ!今日こそこのボードゲームで叩きのめしてあげるわ。」

カズマ「めんどくさいな。めぐみんかダクネスにかまってもらえよ。」

アクア「嫌よ、カズマじゃないと相手にならないわ。」

カズマ「とか言って、今の所お前の全敗じゃないか。」

アクア「今日の私は一味違うわ。なぜなら秘策を用意して...

めぐみん「カズマカズマ爆裂魔法を打ちに行くので付き合ってほしいのですが。」

とめぐみんが話を遮ってきた

カズマ「おお、いいぞ。」

めぐみん「ありがとうございます。準備してきますね。」

と言うとめぐみんは自分の部屋に戻ってしまった。

アクア「ちょっと、私との勝負はどうするのよ。」

カズマ「あとで、気が向いたらな。」

言うとカズマも自分の部屋に行ってしまった。



その後、1時間ほどして二人が帰ってきた。

めぐみん「私は先にお風呂入ってきますね。」

カズマ「おう」

アクア(今なら)

アクア「今度こそ勝負よ!」

カズマ「今帰って来たばっかりで疲れてるんだよ、また後にしてくれ。」

そこへダクネスが

ダクネス「カズマ、この前の戦闘で傷ついた鎧を直してくれないか?この前職人に頼んで見たがカズマの方がしっくりきてな。頼めるか。」

カズマ「おう、いいぞ」

アクア(!)

アクア「私との勝負は断ったくせになんでよー!」

カズマ「突然呼び出しがあった時に鎧がなくちゃ困るだろ。」

アクア「...」

カズマ「それに、お前とゲームをすると駄々をこねるからめんどくさいんだよ」

アクア「もう、いいわよ」

そう言って自分の部屋にもどった。

アクア(最近、カズマの私に対する扱いが酷すぎるわ。別にあんなヒキニートに構ってもらいたいわけじゃない...

私は女神...そう女神なんだからもっと甘やかしてくれてもいいと思うの。

今度、カズマを見返して私の実力を思い知らせてやるわ)


ある日、

ダクネス「カズマー、アクアー、冒険者ギルドから呼び出しがきてるぞ。」

カズマ「今回は何をやらかしたんだ?」

と言い私を見てくる。

アクア「なんで、私を見るのよ。

何もしてないわよ。」

ダクネス「いや、アクセルにいる魔法の使えるものを集めてるそうだ。」

めぐみん「私も使えるのですが...」

ダクネス「まぁ行ってみればわかるだろ。」

冒険者ギルドに行くと魔法使いと思える人が多く集まっていた。

スタッフの話を聞くと最近は雨が降らず畑がダメになってきているそうだ。そこで水を作る魔法が使える者が集められたそうだ。

カズマ「なるほど、だから俺とアクアが呼ばれたのか。」

めぐみん「今回私たちはやることなさそうですね。」

ダクネス「だな。先に帰って夕食の準備でもしておくか。」

カズマ「よろしく頼むよ。」

先に、二人は屋敷にかえっていってしまった。

スタッフ「ではこれから分担を決めていきまーす。」

カズマ「ちゃっちゃと終わらせて俺らも帰ろうぜ。」

アクア(水を出す仕事なら私が活躍できるはずよ。ここで働いてカズマに私の実力を見せつけるのよ!)

アクア「いや、私は水の女神よ、大きいな畑にしましょ。」

カズマ「そういやそうだったな、でも嫌な予感がするかr...」

アクア「はいはーい。一番大きな畑に行きまーす。」

カズマの言葉を無視して大きな畑を担当することになった。


カズマ「これ、お前が引き受けたんだから最後までしっかりとやれよ。」

私たちは街の外にある畑がたくさんあるところを任せられた。

アクア「大丈夫よ!女神の力見てなさい。」

杖を取り出し膨大な魔力を集める。

アクア「この世に在る我が眷属よ...」

カズマ「これってまさか...」

この魔法は一回だけ使ったことがある

アクア「水の女神、アクアが命ず...」

魔王軍幹部ベルディアの時に使ったあれだ。

カズマ「お前、またあれを使ったらこの辺りにある建物とはt...

アクア「私だってバカじゃないわ。しっかりと加減をして街まで水が届かないようにするわ...」

カズマ「ちょっと待てぇーーー」

カズマは多分私が加減を失敗すると考えているのだろう。でも私は水の女神、水の扱いなら自由自在。大丈夫。

アクア「見てなさいカズマ、

セイクリッド・クリエイト・ウォーター!!」

大量の水が現れ畑に降り注いでいる。

ベルディアの時に比べれば威力は控えめで街に届く様子もない。

アクア「見なさい。カズマこれが女神の実力よ。」

カズマ「あぁ...」

カズマは驚いて声も出ないらしい。カズマの見ている方を見ると、水が引いて久しぶりの水を得た植物たちが茂っている...



はずだった。

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