汝が魔力は、

 やっぱり、日記ゆえにさらけ出せる何か、というのはあるんだろうな。時を越えての返答は返答と言えるかどうか怪しいが、俺も出来る限りさらけ出してみようと思う。


 俺の好きな小説のシリーズがあるんだが、その中にも日記が登場した。(※これは映画にもなってるから映像で観ることが出来て実にわかりやすかった。)ネタバレ……と言って解るだろうか。作中の重要な仕掛けやどんでん返しを曝してしまう行為なんだが、この場合はやってもいいだろう。何時になったら言ってもいいんだ? みたいなことは時々思うしな。


 ある人物が残した日記にちょっとした魔力のようなものが宿っている。その日記に現在の持ち主が何かを書き込むと日記が答えるというものだ。今これを書きながらそんなことを思い出したよ。だから、どうだって話じゃないが。


 さてさて、”ほんとうのお友達”か。これについて、俺が何かを書くことがいいことかどうかはわからない。ただ、今現在の俺も実生活で何でもかんでも話せるか、と言えば、そうじゃないってことは言っておこう。


 こんな心情を時々、本の中に見つけることもある。それを織り交ぜながら書いていけば丁度いい対話になれそうだから、それを心がけるよ。


 自分の身の回りのことを一つ一つあげて書いていくのは好い事だろう。それで、今の自分がどういう状況か整理できるし、言葉にすると不思議な効果があるかのように思えてくる。書いたり話したりは好い効果をもたらすだろう。


 だから、俺も出来るだけ答えたいと思うんだけど、残念なことに今日のインターネット空間において、個人情報を曝すことは非常に危険なこととなっている。だから、暈しながら仄めかしながらやっていくほかない。どこかで面と向かって話せたら嬉しいが、実際に対面したら俺は緊張して何も言えなくなっちゃうだろうな。


 俺の両親は共に代々この国の首都で暮らしてきた。そう聞いている。俺の国の首都の周りには県が三つ隣接しているんだ。●には州と県があると聞いてる。■は州のみ。こっちももうすぐ州になるんじゃないかと思うが、これは何時になるかわからないな。今のところ。


 さて、一時期俺の両親や祖父母は首都の西にある県に住んでいたらしい。正直よく知らないんだ。今から詳しく聞く気にもなれなくてな。それで、今俺が住んでいるのは首都の東隣の県なんだ。現在俺がこっちに住んでる経緯の一部を話しておこう。これなら多分大丈夫だと思うんだ。


 お前を巻き込んだ戦争と関わることだと思う。俺の国も戦争の末期には首都が大変なことになっていた(※当然、見聞きした知識だよ)。●の爆撃が激しくなってしまってな。その時の話なんだが、俺の先祖のお墓がある寺が丸ごと東隣の県に引っ越してきたんだ。その縁で両親はこっちに住んでいるらしい。もちろん、理由の一つだろう。


 ちなみに、母方の祖母の墓は西隣の県にある。この墓を買ったのは終戦から結構時間が経ってのことらしい。そのころ首都で墓地を買うためには相当な金額が必要だったそうでな。西隣の県で買った方が安かったんじゃないか? 時々、墓参りに行くんだ。今は割とすぐ行けるようになってるんだ。これも説明が難しいから追々語っていきたい。


 それと、俺が書く小説についてちょっとだけ。俺の書く話には子供を登場させようと心がけている。登場しないにしても、子供っぽさを持つ人を描きたくなってるんだ。この点は、まだまだ不明なことが多い。自分で書いておいて勝手な話だけど、俺もまだまだ自分の事がわからないんだよ。


 じゃあ、また。


K

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