もう少しだけ
お前には良くわからないかもしれないが、これを書いている場は紙の本とは少し違っている。そっちに馴染みの横書きのスタイルだが、俺にとっては少しやり辛いところもある。何より上から下へスクロールしていくというものに未だに慣れないんだ。そして、俺にとってページというのが重要なんだ。なので、一つ一つを短く区切りたい衝動から逃れられないんだ。これは今の俺のちょっとした限界だな。だが、それも個性と思ってもらいたいんだ。
さて、本についてちょっとだけ嬉しい事があったんだ。
ある場所に紛れ込ませた俺の著作を読んでくれた人が居たんだ。それも最後まで。すごく嬉しかった。何にしても俺のMEMEというものが誰かの中に入ってくれたと思うんだ。(※ちょっとよくわからないかもしれないが)
読者一人獲得さ。
お前も童話をいくつか書いていたと思う。感想はとても多いだろう。だから俺が何かを書いてもそう注目されることは無い。これも多くの情報の中に紛れ込んで残るかもしれない。いつか書いてみるよ。
それともう一つ。俺も日記をつけていたことがある。だけど、本当に苦手だった。辛かったんだよ。どうにも上手く行かないから幾つかのやり方を試してみたんだ。
その一つがある映画で耳にした方法なんだ。戯曲が原作らしい。作者はT.W.だったと思う。正直なところを言っても、今なら許さるかもしれない。その映画に惹かれたのは人間の脳にある手術を施す描写があるんだ。描写と言うのも変だな。それは、その手術を行って欲しい、というものなんだ。で、行われずにすんだ話なんだ。
とにかく、その話の中で日記の付け方について話しているのが気になった。自分を、何というか『俯瞰』してみるというのかな。自分の事を名前で書き、
「○○は、今日●●をした」という風に書くらしいんだ。
俺も全然よくわからなかった。ただ、とにかくやってみようと思った。やった結果、上手く行かなかったわけだが、何となく今それを思い出した。
それにさ、昔の●の歴史を記した人がいるんだけど、その当時は記録技術が今と比べて乏しかったから、一か月の事を一行で記していたって話を心の支えにしていたこともある。だから、一日の事を一言で表しても、まあいいんじゃない?って感じで。
幸か不幸か、今はこんな風に書くことも出来るようになった。
そんなところなんだ。
じゃあ、また。
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