送りましょう…死の花を

@koguroaki

第1話パセリ

みなさんは「パセリ」をご存知だろうか?

パセリのも花言葉がある

「死の前兆」


「はぁ…」

ため息をつきながら学校に向かう

今日は月曜日だ

休みと言う天国から学校と言う義務の地獄に落とされる

それだけならまだ楽だな

そう思っていると学校についた

普通の人なら部室教室などに行くだろうが俺は違う

「また地獄の日々の始まりか」

そう呟きながら校舎裏に向かった

校舎裏にはいかにもヤンキーとしか見えない奴らが何人かいた

全員リーゼントでいつの時代の人だよとか思い笑いそうになった

「あ?何ぼさっと突っ立てるんじゃはよ来い!」

俺は怒鳴られてそいつらに近づいた

「例のもんちゃんと持って来とるよなぁ?」

「はい先輩」

そうこいつらは一応先輩

「よしよし今回はちゃんと持ってきているな」

「せや...褒美や一本やるわ」

一本、ヤンキー、先輩

俺が何を渡したかみんな察しがつくだろう

そう...タバコだ

俺は悲しいことにパシリだ

そして...

「いや...俺そろそろ病気が悪化してて吸うのはちょっと...」

「なんや?優しい先輩からの褒美を受け取んない気か?」

「はい...しばらくは無理です」

「ふざけんな!いいから吸え!」

いやいや...流石に今吸うのはやばいんだって

俺の意思は関係なく吸わされてしまった

「ぐ...げほっ...」

あ、これはやばい苦しい

胸やけがいつもより酷い

意識がだんだん薄れていく

目の前が真っ暗だ...


目が覚めた時には病室にいた

あの後先輩が先生を呼んだらしい

「大丈夫?」

目の前にはリンゴの皮をむいている母さんがいた

「うん...また持病が悪化しただけだから大丈夫」

本当のことは言わないでおこう

この後の計画のために

計画は前から少しずつ考えていたが

時期がこんなに早くなるとは思わなかった

「おじゃまするよ」

先生が入ってきた...診察の結果でも教えに来たのだろう

でもそれにしては先生の顔が暗い

疲れているのか?いや...そうではなさそうだ

「母さんおみまいはいいから仕事頑張ってね」

「でも心配だわ」

「大丈夫だよ信じて」

「わかったわ...お大事にね」

母さんがいるとまずそうだから帰ってもらった

「で...先生顔色悪そうですが診察結果はどうですか?」

先生がずっと黙っている

これは結構ひどい結果みたいだな

まぁどんな結果でもどうでもいい

「実は...君の体はすごく悪いんだ...」

「まぁ予想はついてましたよ」

「それだけじゃないんだ...」

いやな予感がする

「君はもう...」


次回に続く

次回の投稿は不定期です

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