大きな耳が欲しくて。

ちょこばなな

小さい時の記憶

「おねぇちゃんなんだから」「意地悪しないの」「ちゃんと面倒みてあげて」私の小さい頃の母と弟との記憶の中でハッキリ覚えている言葉。それと‥どこかの大きなスーパーで多分私が母の言う事を聞かなかったからなのか口答えをしたのかは定かではないが沢山人がいる中で、スパーンと頬っぺたを叩かれた記憶。恥ずかしさと痛さで静かに歩きながら頰を押さえながら涙を堪える私の姿。


7歳位までの母との記憶はこんな感じだった。弟は病弱で入院したり自宅安静にしてる事が多かったみたいで。7歳位までの間の弟との記憶は思い出せない。自分でも驚くほどネタがない。

弟と母と父との記憶はないが、祖父と祖母とお餅を作ったり、祖母の背中におんぶされ散歩したり祖父が虫取り網を使ってくれた記憶と繋いでくれた暖かい温もりはちゃんと今でも暖かいまま残っている。


気が付いたら弟が産まれ、気が付いたら姉になっていて、甘えたくても甘えるこの出来ない環境への土台が着々と固められていったこの頃。

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