第18話業火
日頃から沸点が低く、事ある
今回、この童の態度が、取り立てて
しかしながら、そういった表向きとは裏腹に、
これを体内炉心に直結し、瞬間的な火力を用立てる腹積もりだ。
そういった当方の気炎を悟ったか、
続けて「おう! 行ったれ!!」と吼えながら、急いで身を退ける。
おおよそ当方に行く手をゆずる形であるが、まったく
「あれはお前の妹だろ? そんなんでお前、よくも兄貴を名乗れるな?」と言葉を尽くしたところ、童はこれ見よがしに顔を
「一応は妹ってだけの話。 あれが内の肉親だとか、血縁だとか、そんな
なるほど、人それぞれに独自の人生行路があり、物思うところも種々様々という訳だ。
もとい、俺の見立てでは、この童は
ややこしい
ともあれ、
そうなれば一撃必倒、なさけ容赦の
「………………」
当方の
それは見る間に開口を果たし、まさしく赤い舌を吐き出す大口のような異容で、超高温の溶融体をドロドロと垂れ流した。
これをまとも
間際に
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