第46話 未来は明るい(笑)

 バイト先のシェフがよく買ってくる雑誌に「昭和40年男」なるものがある。


 私、これを読むのが好き。



 こないだ買ってきてた号はSF について。


 なんでもアポロが月面着陸したころ、世の子どもたちは「未来はスゲーことになっている!!」と目をきらめかせ、楽観的な未来像を疑うことなく期待に胸膨らませていたらしい。


 が、そのあとすぐにオイルショックで夢破られる。


 世の中には終末論がまことしやかにささやかれ、文明滅亡の創作ものがあふれた。北斗の拳やヱヴァンゲリヲンはその流れだろう。


 昭和40年男は、楽観的な未来と悲観的な未来の両方を突きつけられた世代。



「いいよね、未来に夢持てた世代って」と平成10年ばかしの学生さんに話をふったら、「未来に夢なんて持てたことないですよ」と不機嫌なお返事。


「最近の若者は物欲がないとか、どの口がって話ですよ!」


 なんかこの子、物言いが最近私に似てきてるような……変な影響与えちゃったかしら……どきどき。



 子どものころはドラえもんが大好きだった。毎日のように未来少年コナンのビデオを繰り返し見ていた。

 そんな平成元年女だから、「昭和40年男」が面白くてしょうがない。



 でも一個だけ文句があるの。




 700円て安くない?


 これ買う層、金持ってるんだからもうちょい高くても売れるやろ!!



 そんで若者の雑誌安くしてよ。

 買わんけど。

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