第22話 ステータス要素有り




何を基準に、どう測って、その数値なんだよ。






ケイシュウの住む連合国側国境の街、

今日も国威発揚のラッパが鳴り響く・・・



我が国の『国力』は帝国を大きく上回っている・・・

よってこの戦争に勝利することは間違いない・・・



連日、このようなスピーチがこだまする。



国力ね・・・

もっともらしいデータを並べているが、全くもって信用できない。

要は、これからもっと高くなる税金納めろ と言いたいのだろう。



・・・なんて迂闊に口にすればタコ殴りだ。





$$$





そういえば、昔こんなこともあったな・・・





「ケイシュウ、たまにはお前の『能力値』を測定しておこうか」






「能力値・・・つまり、『脛力』だ」




脛力!?




手を触る師匠




ケイシュウ=ミヅチ

――――――――――――

脛攻撃力:9

脛耐久力:9

脛俊敏性:9


総合評価:B

――――――――――――



「ふむ、なかなかだな」



(もはや、どこからツッコんでいいやら・・・)





師匠

――――――――――――

脛攻撃力:9999

脛耐久力:9999

脛俊敏性:9999


総合評価:SSSS

――――――――――――




「・・・」




どや顔 する師匠




「それ言いたいだけだろー!」




つまりはだ。

数値なんて物を真っ向から信頼するなんてできない。


誰かのバイアスのかかっていない情報は

貴重だし、少ない。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る