第4話 最初にこなすべきイベント





「ツンデレお嬢様・・・ですかね」





自走車モービルの中、リジェットさんが突然言い出す。

学術機関で最初にこなすべきイベントは『ツンデレお嬢様』と喧嘩して仲良くなることだと思うのです。



あの・・・何言ってるんですか?




理解の悪い俺にリジェットさんは熱弁する。

「ケイシュウ・・・あなたは『テンプレ』というモノをもう少し理解すべきです」



・・・はぁ(引き気味)




そういえば・・・今日・・・

喧嘩腰に突っかかってくる奴が居たな・・・



「おお、それですよ」




自分は高貴な身分なので・・・桜花国の蛮族と同じ空気を吸いたくない・・・

とか言ってたっけ



「少し暴言が過ぎる気もしますが、そんな感じですよ」



確か名前は・・・

ヘルドール伯のミシェル君(男)だったっけ





「男かよッ」





ケイシュウ・・・一度落ち着きましょう。

リジェットさんの息は荒い。


そっち方面の需要もないわけではないですが、

私好みの展開としては・・・




あの・・・リジェットさん?




今日のアドバイスは長かった。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る