うんちに対する思い
わたしはうんちに出てもらいたい
いつなんどきでも
前回は出る、今回は出ない、
そういうことでは困る
いつなんどきでも
わたしが便座にかしこまって座し
我が身の全ての力を集中し
うんちを出そうと懸命になったあかつきには
必ず毎回出てもらいたい
そうでなければ
わたしは落胆と失望を抱え
体力の酷い減衰に苛まれたまま
トイレットを後にせねばならぬ
それだけでは済まされない
そのあとのやることなすこと
全てにおいて
うんちが未だ
腹のなかに居座っているということが
わたしの言動をことごとく卑しいものにし
しばらくの運命をすら歪曲させるのだ
何度でも言おう
わたしはうんちに出てもらいたい
必ず毎回出てもらいたい
これはわたしからの
命を賭けた嘆願である
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