No,12 『影分身の話』

「光」の裏側が「影」って 一体誰が決めたんだろうか?

そんなつまらないジョークを破って  固まった明日を生きるんだ


「本日もお相子様でしたね」と 言い放つその君の顔は

夢で遭った鬼様に似ていて   親近感を覚えました


離せない 許せない 本音が反発して

君が言うように 僕が いなくなったらさ

分身の術でも使おうかな?


ほら 僕にしか分からない角度で

君にしか描けない空気で

合わしてよ  その身が溶けるまでのタイマーを

こっそりでいいから


そら 君にしか見えない想い出

僕にだけ聞こえる未来があって

涙をこの世界から 失くせるように

雪だるまみたいな影武者を 作っとくよ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る