No,9 『シリアエルナンバー』

朝 余計に空気を吸ったら

あなたと 出会ってしまった

何の因果なのか 宇宙からのご褒美か

僕はあなたを纏った


今日 この日を迎えるために

僕の 歴史があって

途中から混ざる あなたの歴史を

変えるために 生まれたんだ


あなたより早く  死んじまいたい

そんな悪い冗談と  背中合わせで語ろう

この惑星が終わる前に

熱狂的コメディーを 始めよう


喉が渇くまで    叫ぼう

愛が無くなるまでに 消えよう

そしたら一度だけ 許される

死者蘇生とやらで 戻ってこよう


鐘の音が鳴るまで 騒ごう

二人分の歴史を 世界的定理にしよう

もう僕は 人間じゃなくなってもいいよ

あなたが 認証してくれたから

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