小田急線のパンツマスター!

@syamokaku

賭けるのはおれの命。あっちは下着一枚。人生のリスクってこんなものだろ?

いい青空だ・・・雲ひとつもなく、気温も上昇中・・・

 小田急江ノ島線の某駅の某町内の知る人ぞ知る、「桜ヶ丘高校」の正門前におれは佇んでいる。朝7時18分。朝練の学生がくるとしたら、そろそろなんだが・・・お、JKがぞろぞろきやがる。

 正門を通る学生はすべて15歳~17歳の少女ばかり。そりゃそうだ。

 ここは都内のセレブから貴族までの子女が通う、通称お嬢様学校だ。

 赤いセーラー服にオレンジのスカーフが目にいく。全員、スカート短くしてるなあ

 メモ書きしか残されていない資料に再度、目を通す。

 目標。天上院娘子 てんじょういんむすめこ と読むそうだ。そのまんまだな。

 おれの格好はいつも白シャツにジーパンだ。女子高校生の中では目立つか?

 いや、目立たせる必要があるのだ。

 写真を見る。きっと堅いものを一切噛んだことはないであろう、細い顎が特徴的の美少女だ。顔写真のみであるが、背中までのびでいるであろう黒髪を細い赤いリボンをカチューシャのように結んでいる。そうか、目印は細くて赤いリボンね。

 事前情報ではいつも親友と一緒に登校している。剣道部所属だ。

 顔写真はないが、麻陸楓と名前はわかっている。 まおかかえで と読むそうだぜ?

 目標は漢字の多いほうの名前の少女だから、一方を知る必要はないだろう。

 きた!

 エメラルドグリーンというのだろうか、短髪でまとめられた少女と一緒に登校してくる天上院娘子を確認できた。

 おや、緑髪のほうの腰に違和感があるぞ・・・スカートが長い・・・じゃなくて・・・

 日本刀を腰に下げてやがるぞ・・・剣道部というが、帯刀許可をもらってるのか?

 ぜんぜん、聞いてねえぞ!

おれは混乱したがすぐに気を取り直した・・・まあ、会話でなら、5分で済む仕事だ。 問題が生じるなら、自費負担で対策もしてある。

 なんの話をしてるかって、すぐわかるさ。

 おれは天上院娘子と麻陸楓の前に立ちふさがった。両膝をつき!両手を地面につけて!

 頭を下げて、おれは声を張り上げる。

 

「天上院娘子さん!御願いです!いま、穿いてるパンツ、おれにください!」

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