第8話 援軍到着
空には大きな雲が浮かんでいた。
夏にふさわしく堂々とした積乱雲が、その威容を示すように濃い影を落としながらゆっくりと進んでいく。
その影の下に突如光が差した。針先程度の注視しなければ分からないそれは、暫くの間所在なげにフラフラと漂ったのち、一瞬強く光りあっさりと消える。その直後光点があった場所を中心に世界にヒビが入り砕け落ちる。世界に1つ、いや2つの穴が開く、その穴は人が容易に通れるほどの大きさで、奥には宇宙の暗闇よりもなお暗い、底知れぬ深淵を抱いていた。
夏特有のタップリと水気を帯びた生ぬるい風が吹いた、気が付いた時には異変など最初からなかった様に、いつも通りの風景が広がっている。いや、正確には2人の人影を新たに加え、世界は素知らぬ顔でいつも通りの時間を刻んでいた。
「漸く――」
片方の人影が喋り終わる前に、ボシャンボシャンと二つの水柱が上がった。
「つあ゛あ゛あ゛あ゛ーーー!やっぱり勝てねぇーーー!」
横でドヤ顔を上げる牛若を無視しコントローラーを放り投げる。今やっているのは対戦格闘ゲームだ。これは一部界隈ではクソもといバカゲーとして有名で、高度に計算しつくされたバランス調整の放置を行っている、要するに強い奴は超強く、弱い奴は超弱いゲームだ。
そのゲームで牛若は最弱キャラを、俺は最強キャラを使い、その上体力ゲージを最初から半減してもらうと言う超接待プレイをして貰った上での連戦連敗だ。確かに牛若の反射神経や動体視力は俺とは比べ物にならないほど高いが、それにしても、それにしてもこの……。
「いやー、しかしこちらの世界の剣術もおもしろいですね!」
ひょいひょいとCPUを料理しながら牛若が尋ねてくる。おかしい、俺が知ってるこのゲームと違う、筆頭のダメージボイスが聞こえてこない。
「なにがだ、牛若?」
「これは実際の剣術を再現しているのでしょう?いやー太刀から竜を模した雷を飛ばすなぞ、いったいどうやっているのやら!」
「……は?」
「……へ?」
あっ、筆頭死んだ。牛若の手が一瞬外れただけで死んでしまうとは、やはり農民だったか。
「あー、そうですねー。主殿を基準に考えれば確かに虚構ですねー」
少々常識のすり合わせを行うと、牛若は酷く残念そうな声を響かせながら、筆頭の逆襲劇を開始しだした。しかし分からない、こと戦いに関しては超が付くほど聡明な牛若らしくない勘違いだ。疑問を持ち、背後で人形の様に座ったまま動かない弁慶さんへと振り返る。
「そうでございますね」
黙考2秒。牛若の勘違いへの疑問を投げかけると弁慶さんは口を開いた。
「牛若様、元の世界での遊戯としてはどのような事をしていたのでございますか?」
「んー、そうさなぁ。遊びと言った遊びはー、相撲、弓……、いや違うな。あー笛は吹いていたな。後は……そう将棋や碁もやったなー」
「そう言うことでございます」
弁慶さんがそう締めくくる。機械製の透き通ったその目は何時もと同じで、感情を覗くことは難しかった。
「あー成るほど……要するに牛若には遊びに対する耐性がないのか?」
「いや違いますよ主殿」
CPUをボロ雑巾にした牛若が振り返る。今日の筆頭は輝いている。
「正確には、某がではなく、某の世界がです」
「へ?」
俺はてっきり、いいところのお嬢様だから、下賎な遊びに触れさせてもらえなかったと思っていたのだが。
「こちらの世界は若くて元気ですからねー。世には娯楽が満ち溢れています」
「んー、ん?」
若いと言われても、どうだろう。比較対象を知らないのでなんとも……。
「主殿、こちらの世界の人口は現在何人ですか?」
「ん?正確にはしらんが70億位か?」
「某の世界では7億です」
「はっ?へっ?」
7億?こっちの世界の1/10?いや鎌倉時代と考えればそんなものなのか?いや単純に比較してもどうしようもない、鎌倉時代だとしてもとんでもSF世界の鎌倉だ。
「人口減少や資源枯渇がはっきりと数字に表れだしたのは2~300年前からでしたか。色々と手は尽くしたそうですが有効打は打てず、余生を迎えた人が日々衰えていくように星全体に活力がなくなってきてるんですよ。
それでも我が源の働きもあり、ここ数10年は何とか持ち直した雰囲気が出てきそうになった所に降って湧いてきたGEN騒ぎで、思わぬ足止めを食らっていると言うわけですよ」
こともなげに、けろりとした表情で語る牛若。その顔は悲観している訳でも、絶望している訳でも、諦めている訳でもない、無論憎しみや怒りでもない。その顔にあるのはむしろ、希望に基づくどこまでも前向きな闘争心だ。
分からない、今までもこいつの言動には分からない事ばかりだった。だがそれはお互いの世界感の差によるものだった。
だが、今感じたものは違う。
あいつの世界が実際どの程度なのかは分からない。この話を聞くまでは、夢にあふれるSF世界だと勝手に思っていたものだ。だが実際は、世界レベルで衰退が起こっていると言う。それなのに、なぜそれほどに真っ直ぐに前を向けるんだ。
牛若がきょとんとした顔で俺を眺めてくる。俺が何に驚いているのか分かっていないと言う顔だ。鳥肌が立ち、背筋が泡立つ。
今感じているものは――怪物を目の前にした平凡な一般人のそれだ。
「牛若様、お話し中失礼いたします。たった今時空転移反応を確認、同時に八正と思われるパターンも確認いたしましたでございます」
「なんと!救助が到着したのか!」
「反応が弱く特定に時間はかかりますが。高確率で、そうと判断いたしますでございます」
牛若が歓喜に沸き弁慶さんの報告を聞く。
助かった、これ以上真っ直ぐに牛若から見つめられていたら、逃げ出していたかもしれない。少しでいい、気持ちを落ち着かせる時間が必要だった。
「それで弁慶!その反応は何処からだ!」
そう、不自然な反応をしちまったのは今更だ。深呼吸をし気持ちをリセットする。
「現在地より北東約600kmでございます」
「それは何処だ?」
「って日本海のど真ん中だっごげっほ!」
「うわびっくりした!どうしたのですか主殿!そんなハダカデバネズミが押しくら饅頭をしている様な声をあげて!」
そんなもん絶対聞いたことないだろうこの野郎。息を吐ききった時につい突っ込みを入れてしまった。
シリアスな空気は俺の咳と共に飛散。1人勝手に深刻になっていたのが馬鹿らしく思えると言うか恥ずかしい。誰か俺を埋めてくれ早く!深く!
「しっかりて下さい主殿!とうとう頭に沸いた虫が羽化しはじめましたか!」
「医療は専門外ですが私も助力いたします。開頭手術でよろしいでございますか?」
……そして神よ、こいつ等は俺より深く沈めてくれ。
「ぼがっ!がはっ!クソが!なんでいきなり海なんだよ!」
夏の日本海、その中央部でバタバタともがき足掻く1人の男がいた。ヘッドギアの隙間から覗く青みがかった黒髪は短く刈りそろえられており、青と黒で彩られた大鎧風のパワードスーツを身に纏っている。
「ってか、おい!屋島(やしま)!てめぇ!何とかしやがれ!」
「えー、そんなこと言われても、私機械だから沈むのは仕方ないっしょ。つぐっちがなんとかしてよー」
そして、その男は1人の女を抱えていた。女は長く伸ばした栗髪を1本のフィッシュボーンでまとめている。水面に揺れるその髪は、まさに優雅に泳ぐ1匹の美しい魚の様だが、自分と女の2人分を泳ぎ支える男にそれを楽しむ余裕はないようだ。
「なんとかも!クソも!あるか!大体てめぇ!重いんだよ!」
「ぶーぶー、またそれ言っちゃうー。私が重いのは私のせいじゃありませーん」
「しるか!てめぇ!なんか持ってんだろ!便利アイテム!」
「えー、でも私。弁ちゃんとかとはちょっーと芸風が違って、荒事苦手だしー」
「基本装備!あるだろ!俺は!両手が!ふさがってんだ!」
「んー、どーしよっか、あっ!」
「なん――」
今まで男の眼前には女の後頭部があった。だが、それが突如消え去る。女がするりと男の手から抜け海中に没したのだ。
「屋し――」
しゅんと、慌てて下を向いた男の額に、矢が突き刺さ――
「なめんなてめぇ!」
轟音と共に振るわれた手刀が、男が海面に落ちた時の数倍の波しぶきと共に振るわれる。
「くっきゃはははは!つぐっち超受ける!超かっこい!超魚掴んでる!」
海面が静けさを取り戻し始めたころ、男から数m離れた場所から、女がまるでエレベーターにでも乗ってるようにスムーズに浮かび上がってきながら、トビウオを右手に握る男を指さしながら腹を抱えて大笑いする。
「おい、屋島てめぇ、何浮かんでんだ」
「はーぁ、笑ったー笑ったー!ん?つぐっちなに言ってんの?これが初デートでもあるまいしー、私の専門、救護だよ?
助けを求む声さえあれば、例え火の中水の中、どっこにだって駆けつけるわよ!」
いやー、しかし世界を超えて駆けつけるのは流石に初めてだけどねー。とからからと笑いながら、およそ脛の高さまで水上に姿を現す。
女の装いは白水干に紅袴風の衣装だ。だが細部やシルエットは現代日本のものとはだいぶ異なり、動きやすいように大胆なカットやスリットが施されている。またその脛から下、海中を覗いてみたら足首より先がスクリューの様に高速回転しているのが見て取れた。
男の鎧が青く光る。ジ、と音が鳴ると男の手中にあった魚が一瞬で黒焦げとなっていた。男はそれを頭からかぶりつく。うわーなにーひくわーないわーと言う女の声なぞ耳に貸さず、男はぺろりとそれを平らげた。
「不殺生戒、チャージ完了」
男はぼそりと呟くと、女の方にゆっくりと泳ぎ進んだ。
「えっ、やっ、なんかいってよ、ジョークっしょ
いや、無言で迫られると怖いんですけど
あれだって、あれ!つぐっちが私の為に焦ってるのが楽し――じゃなくて嬉しくっ
って言うかちょ早い、つぐっち泳ぐの早いって
マジ早い早いって!ってそれもう海面走ってるし!
ヤバイ!ごめん!マジごめんってーー!」
待っててねー、牛ちゃーん、そして、助ーけーてー。と言う声を大海原に響かせながら、一組の男女が日本海を疾走していた。
「むー弁慶まだかー」
「少々お待ちくださいでございます」
弁慶さんが両手を地面と水平に伸ばし掌を垂直に立て直立する、部屋には透過ディスプレイが所せましと乱立し、情報の嵐が吹き荒れる。
「ヒット。衛星画像により海上を移動中の対象2体を発見いたしましたでございます。只今より隠ぺい処理を平行しておこないますでございます」
「え゛っ!」
「1秒前の映像を対象物の移動が完了するまで流すだけでございます、どうぞご安心を」
「ああ、配慮してくれてありがとう弁慶さん」
流石と言うか、弁健さんは順調にこちらの世界の常識を学んでくれているようだ。しかし生身の人間である牛若よりも、機械である弁慶さんの方が柔軟に学習してくれるのは、喜んでいいやら悪いやら。
「あー、作業中に興味本位の質問で悪いんだが、その映像ってどこのなの?邪魔だったら後でもいいけど」
「了解、可能でございます。この映像は日本、米国、中国の映像でございます。そのうち日本は現在日本海に展開中の軍艦及び哨戒機がありますので、そちらからの補足も並行して阻害してございます」
「おぉ……、お疲れ様です」
「通常任務内ですのでねぎらいは不要でございます」
はぁ、と感嘆のため息が漏れる。何かよく分からんが凄い情報戦を仕掛けているらしい。しかしこうなると、情報化社会も怖いものがある。瞬時に情報を共有できるのも諸刃の剣となる可能性がある。まぁ弁慶さんの桁違いの情報処理能力あっての事だが、これで情報戦は専門外と言うのは、チートすぎるのではないだろうか。
部屋の中央に投影された一際大きなディスプレイには、海上を移動している何かが映っている。うん、見たことあるデザインの鎧だ。大学で牛若が着ていたものに似ている。
「照会完了。それぞれ佐藤継信(さとうつぐのぶ)特別捜査員、源重工製救護用アンドロイドG-R1158屋島でございます」
「おお!やはり継信に屋島か!うむ!元気に走っておる!」
牛若のテンションの上昇が止まらない。しかし……やっぱり走ってるのかー、そうかー、海上をなー、漁船とかに見つかったら、妖怪伝説かUMA伝説が増えるなー、映像が残らないといいなー。
「あの弁慶さん。何度も邪魔して済まんが、あの2人と連絡は取れないのか?」
「現時点では否定でございます。無線通信可能な距離までは、まだ時間が必要であります」
ありがとう、とお礼を言い引き下がる。やはり駄目だったか、まぁそれが出来るならとっくにやっているだろうしな。俺としては一刻も早くあの爆走兄妹を止めたかったが仕方がない。
しかし、佐藤継信か。こっちの世界では義経四天王の1人、奥州名門の出で、北夷の王
「おい牛若、継信さんってどんな人なんだ?失礼無いようにある程度知っておきたいんだが?」
「おお主殿!継信の事ですな!継信は主殿と同じく姓を佐藤と申しまして、武勇に優れ、情に熱く、義に硬い、武士の見本のような男です!多少雑なところが欠点でもありましょうが、逆に言えば豪放磊落で気風の良い男、主殿とも直ぐ打ち解けましょう!」
キラキラと目を輝かせて牛若は継信さんの事を語る。やはり流石の牛若でも救護が来るのか不安に思っていたのだろう。
継信さんの人物像は俺の想像の範囲内だ。そんな日は望まないが、そちらの継信さんも、万が一牛若が命を落としそうになったら、身を挺して救う熱を持った人なんだろう。
「あっ、そう言えば。お前と継信さんってどんな関係なんだ?」
こっちの世界では義経四天王の1人、つまり牛若の部下と言うことになる。と、なると今まで通りの雑な対応を牛若にし続けた場合、継信さんにぶっ飛ばされてしまうのではないだろうか。甲冑を着て海上を高速で移動する人間にぶっ飛ばされたら首が飛ぶ、と言うか爆散する。
「んーん?」
等と考えていたら、首を傾げた牛若の百面相が始まった。
「んん!はっはーん、分かりました主殿、某と継信との関係が気になるのですねー」
と言い、妙にニヤニヤしはじめる牛若。うーん殴りたい、まぁやった所でかすりもしないが。
「大丈夫です主殿。継信は唯の年上の部下、主殿が思っている様な男女の関係ではございません」
「……は?」
男女の……姦計?いや関係?俺が?思う?何だか知らんが目の前の牛若は、頬を軽く染めくねくねと奇妙な踊りをしている。ふと気が付き顔が熱くなる。
「ばっ!てめぇ!何考えてんだこの色ガキ!なんで俺が継信さんに嫉妬しなきゃいけねーんだ!」
「まったまたー、主殿てれちゃってー」
ウナギの様に身をくねらせる牛若につかみかかるも、右手一本、一瞬で投げ飛ばされる。なんだかこの浮遊感も久しぶりだ。
俺の体が当たろうと委細構わないだろうに、弁慶さんが透過ディスプレイを律儀にかわ――
アラームが鳴り、全ての透過ディスプレイが赤に変わり、部屋が炎に包まれたようになる。
「弁慶どこだ」
牛若が一瞬で武士の気を放つ
「北西約4km」
パンと合掌をした弁慶さんの姿が、戦装束に早変わりする。
「継信は……間に合わんか。周囲の環境は」
「丘陵の住宅街、川向うに空軍基地があります」
「空軍、不味いな。主殿速やかにご支度を」
スパンと、ジャージを脱ぎ捨て下着姿になった牛若に、弁慶さんが鎧を着せる、と言うか投影する。早い、10秒も掛かっちゃいない。まぁ俺の支度も靴を履くだけなので負けちゃいない。
「弁慶さん、空自の何がヤバいんだ!」
先日と同じく、弁慶さんにお姫様抱っこされたまま、町を疾走する。光学迷彩を掛けているので喋らない方がいいのは分かっているが、そんな事は後で考える。
「GENに汚染された地域を調査に行った航空機が3機墜落してございます。GENは一定以上の影濃度があれば、高低差を無視して浸食することが可能でございます」
燃料満載の航空機が住宅街に墜落する姿を幻視し背筋が凍る。出鱈目な相手だと分かっちゃいたが、相手は本当に異次元の現象だ、3次元に縛られる俺達とは根本から違っている。
「――八正跳!」
世界が溢れ、無数に重なり、1つに収束する。
俺は世界となり、世界は俺となる。
脳が消し炭に成るかのような、情報の業火が頭蓋の中で燃え盛る。
頭痛、吐き気、眩暈。
限界を超え侵入してくる情報に、身体が全力で拒絶反応を起こす。
だが慣れた。
2度目だ、今回は気絶せずに乗り越えた。コンディションは絶不調だが、何とか二人の姿を見失わずに八正跳を行えた。
『3時にボス!残りザコ1・4・10!』
「承知!」
「了解でございます」
俺は戦術指揮なぞ出来ないので、ただひたすらに自分の見たものを伝えていく。もっと勉強した方がいいだろうが、生兵法で怪我をさせたら目も当てられない。
2人は、俺の乱雑な情報を的確に処理し、効率的に敵を追い詰めていく。そして――
「主殿、残りは」
雪が舞い散る世界で、残心をした牛若が聞いてくる。
『ああ大丈夫、作戦完了だ。2人ともお疲れ』
牛若が八正跳を解き、元の世界が戻る。
「主殿!ご無事か!」
「ダメ……吐きそう」
まるで、死人の様な顔色をする主殿に肩を貸す。悪いのは顔色だけでなく、着ているものも汗にまみれ、体が細かく痙攣している。
やはり、無理を押さずに、継信が到着するのを待つべきだったか。だが、あのままのペースでは合流に4~5時間はかかっていただろう。それは致命的な遅れだ。
「弁慶、一先ず家に帰るぞ。前回よりは遥かにましだが、やはり主殿の疲労は著しい」
「了解で――」
「ちょーっと待ったーっ!そーんな病人、ケアなしで動かすなんて、あーりえないっしょー!」
「なんとっ!よく来た屋島!」
場違いに明るい声に、牛若が振り向いたその先には、笑顔でサムズアップを決める救護用アンドロイド屋島と――
「お嬢――佐藤、継信――只今――参上、致し――ました」
その屋島を右肩に担ぎつつ、膝に手を付き肩で息をする佐藤継信の姿があった。
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