四つ星スタジアム神戸へ
蒼いへルメットに、KCPと書かれた防弾チョッキ、スタンガンになる特殊サイリューム、赤外線装備のライフル、爆音と激しい光を放って吸い込むと15秒で眠りに落ちる手榴弾、足にもレガース、完全武装の54歳と17歳の年の差カップルが手を繋いで、さんちかを南へ向かう姿は、少し滑稽ではあったが、交番勤務の警察官や王手警備会社の警備員が、店に入るように誘導していて、通路にはもう誰もいなかった。
「シゲさん、地下鉄止めるから急いでくれる?」
四つ星スタジアム神戸で準備中の神戸市警察本部長から連絡が入った
「了解」
「ちょっと急ごか」
結衣の手を引いて、小走りで花時計駅まで急いだ。
「急いで下さいまもなく発車します」
普段は完全自動運転のこうべメトロ湾岸線だが、その列車は有人で運転していた。
「ここでたら和田岬まで直行しますので」
アイドルグループ梅田47のメンバーで、神戸出身の久光ヒカリの曲
神戸愛の街角の発車メロディが短く流れて、列車は西へと向かった。
「なぁシゲ」
手を繋いだまま、AIヒカルシステムの機能、お肌のふれあい通信を使って結衣が話した。
「何?」
「謎があるんやけど」
「何?」
「シゲって何で梅田47のメンバーになったん?冴えないオッサンやのに」
「冴えないオッサンは余分やで」
「冴えないオッサンが好きなんやけど」
「今からテロリストやっつけに行くちゅう時に呑気やなぁ」
「あんまりの展開で、現実味が全くない」
「まぁそやなぁ」
「で?」
「ああ、そら結衣のせいや」
「うちのせい?」
「そや、結衣とあんな事になって」
「あんな事って?」
「あんな事やん」
「わからん」
結衣が意地悪な笑みを浮かべた、可愛すぎるやんとシゲも笑った。
「何わろてんねん」
「いやいやなんか笑顔が可愛いなおもて」
「ふふふそらありがとぅ、ほんでどんな事なん?」
「言わしたいかぁ」
「言わしたいなぁ」
「性的関係やん」
「いやいやそこは、彼氏になってとか言うとこやん」
「直球すぎかいな?」
「せやなぁ、ほんで?」
「うんうん、新製品の蒼いワインが売れまくって、忙しかったから、握手会になかなか行かれへんかったんやけど、久々に行ったわけよ、そしたら、超常連の女の子がいたから、久しぶりって握手したわけよ、ほんならシゲさんとの握手が癒されまくるとか言いふらしやがって、シゲさんに長蛇の握手の列やんかいさ、慌てて総支配人のあーやんが飛んで来たよ」
「中2で梅田入って、卒業せずそのまま総支配人になって、梅田47で1番売れた、bat I love you作った人やんな」
「そうそう、そのあーやんがオモシロがって、全然客が来なくて泣きそうになってたリカティとセットで、シゲさんレーン作ってしもたわけよ」
「りかてぃって、パリピのりかてぃやろ?あの子新曲のセンターやん」
「そうそう、その時握手した女の子達が、殆どりかてぃ推しになってしもて、次の週から、忙し過ぎて嬉しいって泣くほど大盛況」
「ほんでほんで?」
「次の週、2代目プロデューサーのさっしーが東京から来たわいな」
「指差莉央がわざわざ?」
「ほんで、握手した瞬間、そういう事かって言ったわけよ」
「どういう事?」
「さっしーが言うには、実はさっしーも結衣と同じ血を持つ、あれ何て言うたっけ?」
「トニービン」
「そうそう、トニービンの血を持つ人と関係してて、さっしーも握手で相手の体調が分かったり、相手の心が読めたり、相手が男性なら風邪ぐらいなら癒せたりするらしい」
「誰なんやろ?」
「これは想像なんやけど、トニービンの血を持つ誰かが、何人もの女の人と関係を持ってるんとちゃうんかんぁ」
「何のために?」
「そこはわからんけど」
「お金をもらってHしてる人がいるって事?」
「多分」
「なんかすごいな」
「そんで、さっしーが、シゲさんてバードの社員さんよな?とか言い出して。その場で社長に連絡して、握手会場で、新製品の試供品配るって条件で、メンバーになったわけよ、社長とさっしーは、どうやら同じ人と関係持ってるみたいで、さっしーがうちの社長の事親友やって言うてた」
「それ、親友じゃなくて姉妹って事やん」
「まぁそうやな、ほんであーやんからは、これから売り出したい子とセットで握手会して欲しいってリクエストがあって、毎週毎週握手会よ」
「へぇそんな事があったや、なんか妙に納得、うちがシゲの運命変えたって事やな」
「そうそう」
「毎週、何人もの女の子と握手するって事はなんか妬けるけど、うちが原因やったらしゃーないなぁ」
「しゃーない、しゃーない」
地下鉄は、和田岬駅に着いた。
「さぁ行くで」
「ほないこか」
美人過ぎると噂の神戸市警察本部長が、笑顔で2人を迎えてくれた。
「シゲさん、三ノ宮駅の件、ありがとう。
早速やけど、あーやんが、シゲさんにお客さんへの説明して欲しいって言ってるよ」
「了解」
「安心してもらうために、ここにきてる人達の紹介もしたって、かなり寄せ集めやけど、優秀なチームやから」
「わかった」
蒼いへルメットに、KCPと書かれた防弾チョッキ、スタンガンになる特殊サイリューム、赤外線装備のライフル、爆音と激しい光を放って吸い込むと15秒で眠りに落ちる手榴弾、足にもレガース、完全武装の54歳と17歳の年の差カップルが手を繋いで、さんちかを南へ向かう姿は、少し滑稽ではあったが、交番勤務の警察官や王手警備会社の警備員が、店に入るように誘導していて、通路にはもう誰もいなかった。
「シゲさん、地下鉄止めるから急いでくれる?」
四つ星スタジアム神戸で準備中の神戸市警察本部長から連絡が入った
「了解」
「ちょっと急ごか」
結衣の手を引いて、小走りで花時計駅まで急いだ。
「急いで下さいまもなく発車します」
普段は完全自動運転のこうべメトロ湾岸線だが、その列車は有人で運転していた。
「ここでたら和田岬まで直行しますので」
アイドルグループ梅田47のメンバーで、神戸出身の久光ヒカリの曲
神戸愛の街角の発車メロディが短く流れて、列車は西へと向かった。
「なぁシゲ」
手を繋いだまま、AIヒカルシステムの機能、お肌のふれあい通信を使って結衣が話した。
「何?」
「謎があるんやけど」
「何?」
「シゲって何で梅田47のメンバーになったん?冴えないオッサンやのに」
「冴えないオッサンは余分やで」
「冴えないオッサンが好きなんやけど」
「今からテロリストやっつけに行くちゅう時に呑気やなぁ」
「あんまりの展開で、現実味が全くない」
「まぁそやなぁ」
「で?」
「ああ、そら結衣のせいや」
「うちのせい?」
「そや、結衣とあんな事になって」
「あんな事って?」
「あんな事やん」
「わからん」
結衣が意地悪な笑みを浮かべた、可愛すぎるやんとシゲも笑った。
「何わろてんねん」
「いやいやなんか笑顔が可愛いなおもて」
「ふふふそらありがとぅ、ほんでどんな事なん?」
「言わしたいかぁ」
「言わしたいなぁ」
「性的関係やん」
「いやいやそこは、彼氏になってとか言うとこやん」
「直球すぎかいな?」
「せやなぁ、ほんで?」
「うんうん、新製品の蒼いワインが売れまくって、忙しかったから、握手会になかなか行かれへんかったんやけど、久々に行ったわけよ、そしたら、超常連の女の子がいたから、久しぶりって握手したわけよ、ほんならシゲさんとの握手が癒されまくるとか言いふらしやがって、シゲさんに長蛇の握手の列やんかいさ、慌てて総支配人のあーやんが飛んで来たよ」
「中2で梅田入って、卒業せずそのまま総支配人になって、梅田47で1番売れた、bat I love you作った人やんな」
「そうそう、そのあーやんがオモシロがって、全然客が来なくて泣きそうになってたリカティとセットで、シゲさんレーン作ってしもたわけよ」
「りかてぃって、パリピのりかてぃやろ?あの子新曲のセンターやん」
「そうそう、その時握手した女の子達が、殆どりかてぃ推しになってしもて、次の週から、忙し過ぎて嬉しいって泣くほど大盛況」
「ほんでほんで?」
「次の週、2代目プロデューサーのさっしーが東京から来たわいな」
「指差莉央がわざわざ?」
「ほんで、握手した瞬間、そういう事かって言ったわけよ」
「どういう事?」
「さっしーが言うには、実はさっしーも結衣と同じ血を持つ、あれ何て言うたっけ?」
「トニービン」
「そうそう、トニービンの血を持つ人と関係してて、さっしーも握手で相手の体調が分かったり、相手の心が読めたり、相手が男性なら風邪ぐらいなら癒せたりするらしい」
「誰なんやろ?」
「これは想像なんやけど、トニービンの血を持つ誰かが、何人もの女の人と関係を持ってるんとちゃうんかんぁ」
「何のために?」
「そこはわからんけど」
「お金をもらってHしてる人がいるって事?」
「多分」
「なんかすごいな」
「そんで、さっしーが、シゲさんてバードの社員さんよな?とか言い出して。その場で社長に連絡して、握手会場で、新製品の試供品配るって条件で、メンバーになったわけよ、社長とさっしーは、どうやら同じ人と関係持ってるみたいで、さっしーがうちの社長の事親友やって言うてた」
「それ、親友じゃなくて姉妹って事やん」
「まぁそうやな、ほんであーやんからは、これから売り出したい子とセットで握手会して欲しいってリクエストがあって、毎週毎週握手会よ」
「へぇそんな事があったや、なんか妙に納得、うちがシゲの運命変えたって事やな」
「そうそう」
「毎週、何人もの女の子と握手するって事はなんか妬けるけど、うちが原因やったらしゃーないなぁ」
「しゃーない、しゃーない」
地下鉄は、和田岬駅に着いた。
「さぁ行くで」
「ほないこか」
美人過ぎると噂の神戸市警察本部長が、笑顔で2人を迎えてくれた
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