Hで覚醒する
「ゆーちゃんすごかったわぁ、3回もするなんて久しぶりでまいったよぉ」
「唯さんこそ」
「で?状況はどうなってるかわかるの?」
「今、ニジンスキーと話したんですけど」
「ニジンスキーって?」
「ニジンスキーは、海上自衛隊に配備されているAIです」
「へぇ、何で海自のAIと話せるん?」
「海自の無人ヘリコプターの開発やってたんで、海自のみなし技術者なんです」
「それって国会で殺人ヘリって言われたあれ?」
「そうです、でもrs203は、B弾を使ってるんで、殺さない兵器なんですけどね」
「へぇ知らんかった、ほんで?どうなってるの?」
「神戸の5箇所で、ロシア特殊部隊のOBによるテロが24時間以内に、今から92時間後に彼らの核ミサイルが、布引タワーと東京スカイツリーを目標に発射される計画が露呈したそうです。」
「どっからの情報なん?」
「中国大使館からだそうです」
「何で中国が日本を助けるような情報くれるわけ?」
「世界長者番付4位までが中国に住んでいるのは知ってますよね?」
「うん、で?」
「4人は、中日友好、東シナ海,、南シナ海の平和が自分たちのビジネスに不可欠ってことで、有り余る金をそのために使う事にしたそうです。
メンバーの1人川田さんは、HAIの筆頭株主で、会長の妹の連れ合いなんで、奥さんが、トニービンの血を持つ人なので、川田さんも覚醒されて、後の3人をうまく乗せて、そんな事を始めたんだと思うんですけど。」
「で?お金持ちはどうしたの?」
「中国人民解放軍海軍の南方艦隊を、丸々自分たちの思い通りになるように買収し、尖閣周辺に巡洋艦を常駐させて、領海侵犯を繰り返していた中国の公船を追い払い、補給物資を全てフィリピンから買う契約を結ぶ事、新型空母広東の修理ドックを、ベトナムに建設し、ベトナム海軍に新鋭巡洋艦4隻を、四つ星重工の現地法人に作らせて、シンガポール、マレーシアには、広東に離着陸可能な対潜哨戒機P4の部隊を作らせ、連合艦隊ってのを作ったそうです。」
「南シナ海で懸念されてた、中国の海洋進出は、ベトナムの権利もフィリピンの権利も犯さないって体制にしたわけね、けどすごい金使ってる」
「お金で、平和を買うって感じですかね?」
「で?」
「彼らの呼び名が、中国の花梅と日本の桜を取って梅桜って言うらしいんですけど、
梅桜のAIが断片的な情報を掴んで、中国の国家主席の耳に入れたらしいです。
国家主席は、久光ひかるの大ファンで、もちろんふるさと神戸で梅田47からの卒業コンサートが行われるのは知っていたし、孫がそのコンサートに行くことも知っていたから、大激怒で、諜報機関の全力で情報を掴んで、リークしてきたわけです。」
「うんうん、事情はわかった。で?うちらは何をするんやろかい?」
「ニジンスキーの予想では、四つ星ウイングスタジアムの警備に派遣されるんじゃないかと思われます。」
「そこまでわかってるんやったら、ライブ中止したらええんちゃうん?」
「そこは、主席が楽しみにしているライブですから、テロに屈しして中止したんでは、何言うてくるかわからんみたいなやいこしい話になって。」
「そやけどそんなやいこしいとこになんでうちらなん?自衛隊も県警のSITもおるやん」
「そこで浮上してきたのが、唯さんの愛弟子で、僕の高校の同級生、太田夢莉の存在ですわぁ」
「hero's全国大会で自衛官、警察官を破って、国家公安委員会指定の特殊車両を供与されている実力者を使って、なんとかせいってことかいな?」
「しかも太田夢莉が、擬似姉になってる小学生が、僕と一緒にさっき言ったヘリのプログラムと操縦実験をやってくれた飛騨 楓くんってのも大きいかも?」
「ゆーちゃんと楓ちゃんでヘリ飛ばして、空中戦で何とかしてくれるんかいな?」
「太田夢莉の車両には、標準装備されてますから、僕の分は、海自から借りないとあかんけど。」
「なんかうまくいきそうな気がしてきた、まぁ3回もしたから、うちは覚醒しまくりやし」
「ニジンスキーの話では、彼らの核ミサイルをどうするかが、議題になってるみたいですね」
「その件は、うちらではどないしょうもないもんなぁ」
「その件は、僕のもう1人の同級生がやってるとこですわぁ」
「同級生も筆下ろし?」
「デビュー戦って言ってくれます?」
「ふふふデビュー戦ね、でお相手は?」
「護衛艦あかしやの艦長さんみたいです」
「高橋朱里がその艦長さんに、触手をのばしたんはなんでなん?」
「どうやら、昔のアニメとかであった、ニュータイプみたいなんです?」
「ニュータイプ?」
「敵の位置がわかってしまう、少しオカルトな力があるようなんですよ。」
「アニメでみたことあるけど」
「護衛艦あかしやは、潜水艦を探す力が海自で1番の艦船なんですけど、潜水艦を発見してら、艦尾に張り付いて特殊な電波を出して、潜水艦のコンピュータをハッキングして、無力化する新兵器サンマを搭載してるんですけど。与那国島の防人艦隊に配属されてから、中国の潜水艦3、ロシアの潜水艦2、アメリカの潜水艦1を見つけてるんです。」
「なんかすごいね、ほんで?」
「その艦長さんが、彼らの潜水艦を見つけて、潜水艦発射核ミサイルの発射を阻止して欲しいって事みたいなんですけど」
「みたいなんですけど?」
「どうやら、病気らしくて。」
「ほんで、あんたらの癒しの力で元気にせなあかんと?」
「そやねん」
「せやけど、他に潜水艦さがす方法はないのん?」
「潜水艦に命令を伝えるためには、めっちゃ強くて、波長の長い電波を発信して伝えるんですけど、その発射装置の場所を特定するとこまでは、できたんですけど、その受信先を特定するために、楓くんの作ったプログラムを使って解析中なんやけど、
東シナ海のどこか、しかも台湾と日本と中国の領海外ってとこまでしか、わからなくて、後23時間くらいかかりそう。」
「まにあうんかいな?」
「微妙なとこかな?」
「さっき、4人の金持ちが核ミサイルの事は伏せて、その潜水艦の位置情報を突き止めた人とその解析方法を公開して1億円の懸賞をかけたんで、インド、中国、アメリカ、ブラジルとかのプログラマー達が動き出したみたい。」
「なんかえらいことになってきた」
「後、中国の空母広東が台湾海峡を北上中って事で騒ぎになってる。」
「でも、台湾政府もどうせグルなんでしょ?」
「台湾の巡洋艦が並走して、合流したので、アメリカ軍もびっくりって感じやろか?」
「で?アメリカは探してくれへんのかいな?」
「アメリカ軍は日本海で発射されたミサイルを迎撃したいらしい。」
「なんで?」
「そりゃ、迎撃ミサイルS5で撃ち落とせたら、また日本に売り込めるっておもってるんじゃない?地上配備のPAC5も自信があるみたいだし、先制攻撃して戦争になるのも嫌みたいだし」
「商売のためかいな」
「金持ち達は、それを読んで、連合艦隊を作ったんじゃないかな?」
「なるほど、ほなソロソロうちらは出かける用意しよか?」
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