俺の義妹の様子がおかしい ※只今、文章補正中。七話まで完了

アキノリ@pokkey11.1

第1話

俺の名前は釘宮透。

高2。16歳。

黒髪の少し癖っ毛のある短髪。

そして少々の細目に。

特にイケメンでも無い、そこら中に居る様な凡人顔に。

身長168センチという感じの余りに微妙なルックスの俺は。

心に何度も異を唱えながらも。

決断して、この前、人生で初めて。

1人の好きな女性に告白して、物の見事に玉砕した。

まぁ、それは当たり前だとは思うけど。

幾ら何でも言い過ぎだと思う。

人生初の男の精一杯の告白を一方的な捲し立てで砕くとかさ。

他に居るか?

こんな悲しい野郎って。

いやまぁ俺が悪いんだけどさ!



「.....はるか。お前の事が俺は好きだ。付き合ってくれ.....」


「は?何言ってんのキモいキモすぎ死んでくれるいや死ね2度死ね3度死ね」


一応言う。

こいつ、告白する前は仮にもニコニコしていた。

だが、俺の告白の途端に。

顔を豹変させて、身体を隠しながら大量の罵声を浴びせてきた。

そんな俺の心を完璧にへし折ろうとした、その女の子の名を。

宮下はるかと言う。

今は釘宮はるかと言うのだが。

15歳で。

高1で。

1つ下の義妹。

生まれつきの栗毛色の髪に、くりっとした様な大きな瞳。

小顔に、大きな瞳に見合う様に覆う細い眉毛。

身長は163と低いが、僅かに童顔。

何よりもスタイルが良い。

義妹の為、俺は嫌われながら、笑われながら、飽きられながら。

仲良くなる為の経験値を貯める日々を過ごした。

だが、そんな感じで一生懸命に生活しているうち。

俺は、はるかを女の子として見てしまう様になっていた。

その為、持っている本気の思いの心を。

伝えたのだが。


「うわあああああああああああ!!!!!」


自室の布団の中で告白した夜中に。

俺は涙を流して絶叫した。

悲しかったと言うより。

その次の日から。

俺は、はるかに合わせる顔が無いと思ってしまい。

どうしようかと悩んだりして泣いた。

勢いで告白した俺は。

本当の本気の本音で大馬鹿野郎だ。



翌日の事。

ガチャッと扉の音が重なり合った。

俺は目の前を見る。


「.....」


「.....キモッ」


部屋は両親の都合上。

階段から上がって直ぐが俺。

そしてはるかがその隣と。

隣同士になっている。

その為、タイミングが合えば。

こんな感じで顔合わせになってしまう。

そんな俺に対してはるかは。

眉根を寄せて。

しかもキモッなんて。

ヤバいよー。 

完全に嫌われたよー。

これまでのコイツに積み重ねた経験値が0になってしまったと思う。

本気で泣きそう。


「.....あのさ.....その、昨日の件はすまなかった。俺が悪かった。まず有り得ないよな。義妹になんて.....」


トントントン.....。


はるかは。

俺の握り拳を作ってまでの、渾身の頭を下げた謝りを完全無視。

階段を降りて去って行った。

俺は複雑な顔付きをする。

マジでどうしたもんか、と。



『えー。次のニュースです。先日起きた、誘拐事件の続報.....』


「.....どうした?透。はるか」


目の前の椅子に腰掛けて。

新聞を読んで居た俺の親父、釘宮大二郎は。

その様に聞いてきた。

俺は尻目ではるかを見て。

ため息を吐く。

そんな親父は同じ黒髪に。

白髪が全く無い様な、前に髪が少し垂れている55歳だ。

俺のため息に反応してか。

はるかが答える。


「.....何でもない」


「.....」


俺の精一杯の告白を。

コイツが訴えるんじゃないかって不安視していたけど。

それは無さそうでとりあえずは一安心した。

しかし、俺をゴミ屑のように見た横目のその瞳に。

また、ため息が出そうだった。

すると、目の前の親父の横に居た女性が俺を見て。

言いだした。


「.....透さん。大丈夫?何か、はるかが迷惑を掛けてない?」


「.....いえ。大丈夫ですよ」


宮下雪乃さん。

今は釘宮雪乃さんだ。

栗毛色のはるかとは違って、少しばかりクリクリした髪の毛に。

はるかの様な、大きな瞳。

そして身長も見た感じ低い。

雪乃さんは俺を天使の目線で見つめてくれる。

俺は涙がジーンと出そうだった。

雪乃さんは、やはりはるかとは違いすぎる。

その時。


ゲシッ


「.....グァ.....」


唐突だった。

なんか。

思いっきり足を横から蹴り飛ばされた。

はるかだ。

何をするんだこの野郎!?


(あんたデレデレしないでよね。私のお母さんに。キモッ)


その様な尻目だったが。

はるかの心底の激昂の声が聞こえる様な気がした。

俺は負けじと横に目線を持って行き、アイコンタクトをする。


(デレデレなんかしてない。つうか、謝っただろ。いい加減に許してくれよ)


(は?許す?あんた馬鹿なんじゃないの?キモッ。マジキモい)


そんな感じで。

バチバチと思いっきり火花を散らしている俺達の様子は。

目の前の親父や、雪乃さんには。

安心した様に見られて居た様だった。


「仲良しね。2人とも」


「は?こんな奴と?.....そんな訳無いよ。お母さん」


ご馳走様。

その様な、リビングに響く様な大声を出して。

台所に食器を持って行き。

それから、ドアを開けて去って行くはるか。

雪乃さんと親父は顔を見合わせた。

そんなはるかのそんな様子に。

俺はため息をつくしかなかった。

すると。

雪乃さんが箸を置いて静かに。

俺の手を握ってきた。


「.....透さん」


「.....うわっ。何です?雪乃さん」


「何があったかは分かりませんが、昔みたいにはるかを嫌わないで下さいね」


そして。

雪乃さんは笑みを浮かべた。























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