「田中さんの前に働いていた人が主婦で子供も居たんだけど、高谷さんと不倫して貢いだ挙句、旦那にバレて離婚しかけて店を辞めたらしくて・・・」

「えっ？！」

驚いて口を押さえる田中さん。

「高谷さん・・・その時に発生した慰謝料を借金して払ったらしくて、莫大な借金があるとか・・・」

「しかも不倫事件はこれが初めてじゃなくて、他にも何人かと不倫しては慰謝料請求されたり、子供が出来ては中絶させたりしてるらしくて・・・」

「私もその話を聞いてびっくりしたんだ～！

なんかさ～田中さん最近高谷さんとよく会話してるから、もしかしたら狙われてるのかな～？って思って・・・」

「気をつけた方がいいよ！田中さんまだ若いしね！

これ、私の連絡先が書いてあるから！

何か困ったこととか、シフト交代して欲しい時とか言ってね！」

「私は旦那も居るし子供も居るから、高谷さんと不倫なんて事にはならないからシフト変わってあげる！

田中さんは店長とか佐藤さんとかと一緒に働いた方がいいよ！」

驚いた表情のまま、あのクソ女は固まっていた。

信じてくれたかな？

ここまできっちり話を作れば、嘘だとは疑わないはずなんだけど、これからフォローもしていかないと・・・。

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