第12話小西 奈々葉1-2

「・・・・お兄ちゃん、お腹空いた・・・」


ソファに座ってゲームしてるお兄ちゃんにそう言うと



「ん?わかった。今晩ご飯温めるから待ってて」


テーブルの上にある、ママがあらかじめ作っておいてくれた晩ご飯をレンジで温め始めた。



「ねぇ、お兄ちゃんの学校で何かやるの?」


「なんで?」


「だって最近ママ、夜に学校に行くでしょ?

学校へ行くって事はきっとママ達でこっそり何か練習してるんだよ!」


前もそうだった!

何日もママが居ない日が続くと思ったら、夜に集まってこっそりお楽しみ会の打ち合わせをしてたって。

だからきっと今回も・・・・・。




「えっ?今日はさっちゃんのママ達と一緒に晩ご飯食べに行ったんじゃないの?」



さっちゃんのママ?

何それ?



「さっちゃんのママと?

違うよ!朝聞いたら学校に行くって言ってたよ!

お兄ちゃん何かと間違えてるんでしょ?」


お兄ちゃんったら勘違いしてる。

指をさしながら笑うと



「間違えてない!母さんに直接聞いたから俺が正しい!

奈々葉が勘違いしてるんだよ!」


お兄ちゃんがムキになって怒り始めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る