第38話 噛まれた痕が

「そんなに心配なら、ずっと

一緒にいるから!!」

 これ以上、噛まれたら、

堪(たま)らない。

 噛まれた痕がズキズキと痛ンだ


「もちろん!誰にも渡さないわ

!!」

 ジュリアが、ボクを抱きしめた

 柔らかな胸がボクの胸板に

密着した。

 早鐘のように、心臓が昂(たか

)なっていた。



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