地獄のラジオで記憶に残っている回や名言ありますか？

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僕たちは去年の今頃まさに地獄に居ました。

TBSラジオで10月1日土曜深夜27時から放送を開始した「オーディションドキュメンタリー番組才能発掘！ガリンペイロ」という番組はあらゆる意味で地獄のラジオでした。

アニメ系の専門の学校の代々木アニメーション学院とDeNAが運営する生配信サービスSHOWROOMがスポンサーとなり、代アニの生徒がオーディションを通して実際にCMやラジオマンガ（注：要はラジオドラマです。）の出演権を競い合う様子をラジオで放送するという番組でした。

どうだ、つまんなそうだろ。

実際オーディションの収録部分が放送されると#ガリンペイロでワイワイしていたガリっぺ（リスナーの総称にして統一ラジオネーム、それ以外の名を名乗るのは後述するMCに禁じられた）もすごく静かになるという地獄がまっていました。

だって、知らない学生の自己PRとか声を聞いたところで僕達には何も出来ることがない上、悪口を書くのも相手は素人だから悪いじゃないですかという謎の気の使いかたを土曜の深夜にしなきゃいけなかったのはまぁ辛かったです。

しかもですよ、この最終オーディションに進むにはまず、SHOWROOMの自己のチャンネルで生配信をしてSHOWROOMユーザーから支持をもらってランキング上位にしてもらわないとラジオ出演＆最終オーディションには進めないんですよ、つまりはラジオに出ている代アニの学生はみんなある一定のファンが居る配信者のはずなんですよ。（なんならランキング上位にさせるためにSHOWROOMの課金アイテムを使って応援するユーザーもいた。）

なのに、深夜3時のタイムラインにはSHOWROOMから流れてきたリスナーは数名いたかどうかだったんですよ。あいつら寝てるぞ。

最終オーディションの様子を聞くことを任されたのは番組MCである元キングオブコメディ今野浩喜さん、考えてみたら今野さんも収録数日前に急にオファーされ出演することになったこの番組、オーディションの様子が収録された音声を聞いた今野さんは「何を聞かされているんだろう・・・」と戸惑った様子で辛辣な意見を口にしました。

これを聞いたリスナー達は一斉に「あ、それ言っていいんだ」と衝撃を受ける、しかもその殆どが元々キングオブコメディのファンだ。

コンビ解散まで配信されていた自身のネット番組では当時の相方の奇行や後輩に対して言葉を選ばずツッコんでいた姿を知っているリスナーたちは、この番組のコンセプトを考えると「あの今野を自由に喋らせるわけない」とタカをくくっていたのに初回から自由に喋っちゃいけない環境で自由に喋っている「いつもの今野」に仰天します。しかも今野さん本人がTwitterでこの番組が「地獄のラジオ」である事を公言してしまいます。

そこから始まる地獄、もう一人の出演者にして構成作家の佐藤ナウさんが番組当初は「イヤイヤ学生相手にオーディションしているギョーカイの作家」然とした態度が徐々にほぐれ感性がかなり今野さんに近いことまでわかってきた頃にはもう番組の放送期間は終わりに近づいていたのです。