第1章 神のルール

第1話 団員募集

 夜明け前の時間に自室の窓に座って空を眺めながら風にあたるのが僕の日課だ。

 生暖かい風が今の僕には心地がいい。

 ー僕もあの鳥みたいに自由だったらいいのに。


 今日は疲れているのか知らないが、いつの間にか寝息をたてて寝ていた。

 バタンッッ

 ?「メア団長!大変ですよー!」


 僕の騎士団の唯一の団員のキル・ファーソンが僕の部屋をノックせずに入ってきた。


 メ「どうしたんだ?」

 キルが焦りすぎて口をパクパクさせて慌てている。

 キ「あの、、、この朝霧団あさぎりだんに団員が入るかもしれないっすっっ!!」


 朝霧団とは、僕が団長の∞世界の最弱騎士団。

 誰も入ろうとしない騎士団。

 新人会でも、誰も指名しても入ってくれなかった。

 新人会とは、若い人から年老いた人まで騎士団に入っていない人を対象とした、現代社会で言うドラフト会議のようなものである。


 いつも僕ら朝霧団はみんなの笑いものだった。

 だからいつもキルには迷惑をかけていたと思う。


 キ「しかも、今その子がここにいるんっすよ!」


 ?「よろしく。。。お願いします。。(((ボソ」


 その子は、髪で顔を隠していてよく顔を伺えないのだが、整っているだろうと思われる。細身でまだ発展中だろうと思われる体つき、パーカーにジーンズというラフな格好であるが故に青年だと僕は推測する。


 だが、なぜこの最弱騎士団に入ろうとしているのだろうか。このような男子がここに入ってしまっていいのだろうか。


 メ「ささっ、立ち話もなんだからそこに座って。」


 ?「ありがとう。。ございます。。」


 キ「あ、そうだ!なんか、飲み物持ってきます!!!」


 メ「気おつけろよ!」

 キルは、気が利く奴だが昔からおっちょこちょいな奴だった。新人会のときだって、僕がキルと会ったときだって。長年一緒にいて飽きないヤツだったかもしれん。

 こんな話はどうでもいい。


 メ「では、早速だが君の名前は?」


 ?「K《ケー》。Kでいい。。」


 メ「K君だな。しかし、なぜこのような団に入ろうと?」


K「あの。。。

 バタンッ


 キ「お待たせ致しました!!!紅茶です!」




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