ちょっと真面目な話なんだけど!

ピーンポーン

突然、城のチャイムがなった 


「どちら様ですか?」

アレンシアは尋ねた。


「お久しぶりですアレン。私はマーガレットです」

マーガレットはお上品な話し方で言う


「マーガレット様でしたか。ドア開けますね」

アレンシアは、すぐにドアを開けてマーガレットを迎えた。



「お城は、かなり古いですね。買い換えたらいかがですの?」

マーガレットは、上から目線でアレンシアに言った。



「申し訳ございません。しかし私達の国にはお金があまりなくて」

アレンシアは申し訳なさそうに言った。



「それは当然ですよ。あの人類の存亡をかけた戦争にアナタの国は参戦しなかった、、、。アナタ達は裏切り者なのです」


マーガレットは、少し声を大きくしてそう言った。



「しかし、、、国王は、まだ六歳ですし」

アレンシアは言い訳のように言った



「あんな国王殺せばよかったのよ、、、」

マーガレットは小さな声でそう言った



「マーガレット様、さすがに今の言葉は謝罪して下さい!」

アレンシアは大声でそう言った



「何?暴力でもふるうの。こんな小さな国、二日で滅ぼせるわよ」

マーガレットは笑いながらそう言った



その時



「アレン、大声うるさかったんだけど」


寝ていた国王が目をこすりながらやって来た。



「すみません、国王」

アレンシアは、すぐに謝った。


「国王様!お久しぶりです。マーガレットですわ!」

マーガレットは先程とは違い、笑顔で国王に挨拶をした



「マーガレット?国王は知らないんだけど」

国王は持っていたクマのぬいぐるみを抱きしめながら言った。


「前回会ったのは二年前ですから無理はないですわ」

マーガレットは笑顔でそう言った。



「それでマーガレット様何の御用ですか?」

アレンシアは怒りを抑えながら言った



「国王様、来年度の軍事予算を増やして下さい。軍事予算が0の国はここだけです」


マーガレットは優しくそう言った。




「マーガレット様!何度言えば分かるのですか。我が国は戦争には参戦致しません」


アレンシアは、マーガレットの背中を掴んだ。



「離しなさい。アレン」

マーガレットは静かにそう言った



「離してほしければ国に帰って下さい」

アレンシアは、マーガレットを睨みながらそう言った



その二人を見ていた国王は、恐くなりクマのぬいぐるみに顔を埋めていた。




「ま、国王様。考えが変わったら教えて下さい。」

マーガレットは、国王にお辞儀をしてから城を出ていった



城の中は静かになっていた


その時ドアが開いた


またマーガレットかと思っていたら



「国王!このマンガ面白かったぞ!!」

ニーラ大臣が真っ赤な顔をしてやってきた



「ん?何かあったのか?」

ニーラ大臣は城の静まりを見てから聞いた




「ニーラ嫌いなんだけど」


国王はそれを言うとクマのぬいぐるみを投げ捨てて部屋に戻っていった



「私が何をしたんだ!!」


ニーラ大臣は事態が分からないまま城を追い出された

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