隣の国の大臣なんだけど!
「国王、今日だけは礼儀を正して下さいね」
アレンシアは一言そう言いドアを開けた
「分かってるんだけど。今日はニーラと会うんでしょ?」
国王は少し機嫌よく言った
「はい。ニーラ大臣は隣国の大臣の中でもかなり力をもった方です。下手な事をすると我が国にも影響が、、、」
アレンシアは顔を真っ青にしながら言った
「そんなこと分からないんだけど」
国王はアレンシアの言ったことがわからなかったみたいで首をかしげていた。
いよいよ国王とニーラ大臣が出会う時間となった
「お久しぶりだ国王。ニーラ大臣だ、よろしくたのむ」
ニーラは国王より2歳年上の8歳である
しかし8歳だからと舐めてはいけない
「お久しぶり!!ニーラ。お菓子食べる?」
国王はニーラに気さくに話しかけた
「私は大臣だぞ!?お菓子なんて食べない」
ニーラは少し悩んでいたがお菓子を断った
そんなニーラの我慢も知らずに国王はニーラの目の前でお菓子を食べた
ニーラは羨ましそうにお菓子を見ていた
ニーラの口からは少しよだれがたれていた。
それを見たアレンシアは
「ニーラ大臣、ハンカチです」
よだれが出てるとは言わずにハンカチを渡した
「お、、、ありがたい」
ニーラは急いでよだれをふいた
「それで今回の用件は」
アレンシアはなかなか用件を言わないニーラに我慢が出来ず聞いてしまった
「忘れていた、すまんな。今回の用件は私の新しい髪飾りを見てほしかったのだ!」
ニーラは偉そうに言った。
「はぁ、、、」
アレンシアはなんだそんな事か、、、と少し安心した。
「似合ってないんだけど」
国王はストレートにそう言った。
部屋は静かになった
国王はもう一度
「似合ってないんだけど!」
そう言うと部屋を出ていった
アレンシアとニーラ大臣の二人だけになった。
「ニーラ大臣申し訳ございません!国王も悪気があって言ったわけではないのですが」
アレンシアがなんとか必死に謝っていると
「これだ!これが国王の良いところだ!!」
ニーラ大臣は目をキラキラに輝かせていた
「え?」
アレンシアは少し驚いた
ニーラ大臣はこの年にしてMだったみたいだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます