自分語り

横浜の主婦

女性について

私は現在高校2年生である。スカートを折り教師に咎められない程度に化粧をしTwitterやInstagramの投稿は友人とのプリクラで埋まっている。休日にはディズニーランドへ出掛けて様々にポーズをとって自撮りをする。コスプレの衣装を着て映画の中のプリンセスになりきることもある。友人や自分の誕生日にはプレゼントを送りあって友情を確認しあう。恋愛や将来のことで悩み憂鬱になることもあったりして、そんな時には周りに「死にたい」などと言ってみたりする。Twitterの裏垢で嫌いなクラスメイトの愚痴や陰口を呟きながら学校では笑顔を浮かべて一緒に昼食をとる。そんな平凡などこにでもいる女子高生、いわゆるJKである。ちなみに最初の一文以外嘘である。実態は何の取り柄もない、しょうもない男である。眼鏡をかけたオタクを思い浮かべて頂きたい。それが私である。笑うときには汚い歯と歯茎をむきだしにして気味の悪い顔をする。運動ができない。話がつまらない。私服がめちゃくちゃにダサい。クラスでは一言も発さない陰キャでありながら他の陰キャ達を見下してクラスの中心人物達を羨む。そんな男である。


先ほど女子高生について思い付いたことを書きたてたが、別に女子高生になりたいという願望をもっている訳ではない。ああいうふざけた文を書いてそれを読む読者を笑うことが、カクヨムを始めた1つの理由であるから書いただけだ。しかし変身願望は持っている。女顔と言われたことがあるので、すこし女装に興味がある。もしかしたら、ばっちりとメイクをしてウィッグをつけアニメの女性キャラのコスプレをする日がくるかもしれない。自分のそんな姿の想像をしていたら吐き気がしてきた。ふざけるな。これを読んでいる友人諸君、どうか女装やコスプレをしている僕の写真を見ても絶交はしないで下さい。


女性の格好をしようと思っても、まるきり女性になろうとは多分思わないだろう。日常生活のなかで「女性に生まれなくてよかった」と思う瞬間は多々ある。長蛇の列を作っている女子トイレを見たときや、電車内でメイクする女性を見たときなどである。しかし女性の場合でも、「男に生まれなくてよかった」という瞬間はきっとあるのだろう。所詮人間は一方の視点しか持ち合わせていない。


美しい女性をみると、その放っている魅力に圧倒される。自分が到底持つことは叶わない

輝きをただ呆然と眺めるしかない。異性であるから自分と比べて卑屈になることもない。女性の場合、その相手のしているメイクや髪型を真似ることで近づこうとするのだろうか。


現在の皇后美智子氏の結婚の時、「ミッチーブーム」なるものが起こり、街には美智子氏の髪型をした女性が大勢いたそうである。自分が女性に生まれても、同じようなことをするのだろうか。椎名林檎の美しさに憧れて同じ髪型にするのだろうか。整った顔で生まれるなんて自信はないから、きっと不細工だろう。椎名林檎の髪型をしたブスの完成である。辛すぎる。「椎名林檎になりたかったが失敗しているブス」と一発で分かる。そんな姿をずっと衆目にさらし続けることになるのだ。これはまずい。やはり女性に生まれなくてよかったかもしれない。

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