駄文2017/12/25

・風邪っぽい


今日は一日調子が上がらず、雑務を済ましているうちに夜になってしまった。こういう日がよくあって、なんとか粘ってみるもののダメなものはダメなので、空き時間は寝て過ごす。



いつも通り延々と自分の話ばかりをしていたいのだけれど、どうもそちらに頭が回らない。というのが不調時の傾向で、黙って寝ていた方がいいと思って寝ていたが、時折何かを思い出しては忘れるのを繰り返している。言いたいことがあったらしいことだけを、漠然と覚えている。



それを思い出すことはもう諦めて、思いつくままに文章を作っていこう。



・継続できてる


そういえば、こんな風に毎日2000字の文章を作ると決めたことが、自分にしてはなかなか珍しく続いている。内容は目も当てられないかもしれないが、これも人知れずやっていることだとしたら、随分気合いの入ったトレーニングではある。それでいて投げ銭やコメントをいただいている方々が現れるのも嬉しい(本当にありがとうございます・・・)。



昨今は仮想通貨市場がよく分からないことになってきたので、この調子でうまいことお金の価値そのものが相対化されるようになったら、今度は個人の独自的な能力が問われるのではないか。などというぼんやりした予想に基づいて、できることから色々やっている部分もある。しかしそれはそれで、今まで以上に血を血で洗う世界になってしまい、やはり自分にとっては生きづらい世の中なのではという不安がよぎる。



・目的なく世の中を良く出来ないか


血と言えば、最近のニュースですごく好きなのが、外国のミュージシャンが趣味で自分の体にいろんな動物の毒を少量注射していたら、それが何年か経って世界で最も貴重な血清を作れる体になっていたとかで研究されているというものだった。



こういう、一個人のよくわからない行動が、世界を明るい方へ運ぶという展開が好きだ。そういうことに強い憧れがある。



ただ、勇者や果敢な者達が世界を変えようとするタイプの物語は、彼らの強い目的意識が前提としてあるので、ちょっと違う気がする。前もって用意されたゴール(魔王討伐とか)にむけて邁進するのではなくて、何なのか分からないものを、特に理由も無く何かして、それで世の中が良くなればいいのに。みたいな、ふわふわした感覚である。



一つに、技術そのものに対する信頼感が強いことがあるのかもしれない。道具は使う者によって良くも悪くもなるはずである。しかし良く分からないものを良く分からなくしているのであれば、そこから派生して物事を悪い方向へ持っていくことはなさそうというか、まずい方向にブレーキをかけられるだけの緩やかさが保てるのではないか、という楽観的な印象を持っている。



・大義がこわい


では炎上や攻撃の耐えない現在のSNSはどうなのかというと、これはもう「影響力を高める」「主張を明らかにする」という「ゴール」を持っているために、品性や倫理がその障害物として取り除かれてしまっているのではないかと思う。目的を持たないということは、人からすれば「なんてもったいない」と言われるかもしれないけれど、目的があることが、それこそ手段を選ばないことの正当化につながってしまう。



魔王を倒す旅の途中であるからといって、民家を漁ることが許されるのか。悪を成敗するために、そのために志を一つにするために、罵詈雑言は許されるのか・・・まてまて、そういうことをつい主張したくなってしまうけれど、自分がそういう主張をしないで済むように、社会とは距離を置くつもりだったことを思い出してきた。失敗した。勝手に恥ずかしくなってくる。



・人ひとり


正しさや論理的整合性も主観じみているものだし、他者に支えられることなしに生きていくことはできない。許せない人の存在を許し、憎い人への憎しみで己の身を焼かないように生きていけたらと思う。



だから社会に何かを望む前に、自分を何とかして、そこを中心にした小さな社会のハードルを少し下げたい。自分に関わることが誰かの負担になるのは、もう申し訳ないけどしょうがないことなので、それを完全に軽減しようとする代わりに周りの重さを引き受ける。しかしそれほど力があるわけではないので、関われる人間は数える程度になる。



人一人をまるごと他者が引き受けることはできない。自重を含めれば人一人分ではなくなるからだ。どんなに小さくても、自分自身を支える力(支え切る力ではない)を持つこと無しに、生きていけない。言い方を変えると、人が生きている限りはその力が間違いなくある。それを恥も外聞もなく振り回すことに決めたのだった。



それで何がどうなるか分からない。生きる目的も曖昧だし、社会の役に立とうとも思えない。けれど苦もなくやれることがいくつかあるので、それをやる。



・おわりに


結局自分の話をして終わろうとするあたり、調子が戻ってきたのかもしれない。あと数日で大きな区切りがあるので、そこからペースを上げていきたいと思ってはいるのだけれど、今日みたいな不調の波は定期的にくるのだろう。あくまで本人の感じ方なので、端から見れば大差はないのだとしても、その時にしか書けないことを書くという意味では、しんどい時もしんどいなりに何かを残しておこうと思う。

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