幼馴染とゲームジャンル
taka
プロローグ
俺こと篠崎遊(しのざきゆう)には幼なじみがいる。
幼稚園から高校に至る現在までずっと学校が同じであり、家が隣で家族ぐるみの付き合いから、異性にも関わらず今まで友好的な関係を続けてきた。
それも完璧なプロポーションを持つ美少女なため、周りの男子から見れば、それは羨ましく憎たらしい光景に違いないだろう。
……でも、それは大きな勘違いだ。
――ゲームなんてくだらないわ。
――こんな物の何が面白いのかしら。
――時間の無駄よ。勉強や読書で消費しなさい。
そんなセリフを毎日聞かされる身にもなって欲しい。
まったく……なんて酷いヤツなんだろうか! そりゃあ学年成績トップの秀才様から見れば、どうせくだらない遊びですよ! でも、ゲームを……俺の愛するゲームたちをバカにするのは……!
ガチャリ。
そしてまた、今日も部屋の扉が開く。
季節は夏休み。長期休暇のため、いつものようにヤツは俺の様子を確認してくる。……ああイヤだなぁ。また今日も見下してくるんだろうなぁ。
「ねえユウ」
む、来たなっ!
俺は、待ってましたとばかりに意識を眼前にあるテレビ画面に集中させる。ヤツの言葉を真に受けてしまうと、ゲームの楽しみが薄れてしまうからだ。……でも、聞き流してしまえば問題ない!
さあ存分に見下すがいい! 何も怖くないぞ!
そして幼なじみ、有栖川凪(ありすがわなぎ)は口を開いた。
「――わたし、ゲームがしてみたいの」
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