U.D.C 〜侵略〜

ぱーふぇくと

願望

君はU.D.Cを知っているか?

「Unknown・Different・Creature」

の略だ

直訳すると「未知の・異なる・生物」となる

意味はあながち間違っていない

人間も知らない未知の生物なのだ

こいつらが地球へ侵略を始めたのは


今年の五月の頃だった…



俺が高校に入学してから1ヶ月程度たった頃

隣の席に座っていた女子が急にその姿を

異形なるものに変え俺を襲った…

異形なるもの…それがU.D.Cだ…

これが地球で出現した初めてのU.D.Cだ

従って「始まりのU.D.C」と呼ばれている

そいつは俺の左腕を引きちぎり窓から去っていった

俺の左腕は無くなったか…とも思われたのだが襲われてから10分後なんと

新しい腕が生えてきたのだ

俺はそのまま病院に連れていかれたが

腕が生えてきた原因は分かっていない

確かに腕には引きちぎられたあとがあったのに…


その後の研究で俺の体内にはU.D.Cの成分が

入っていることがわかり

6月から8月まで病院で隔離された

俺も異形なるものになる可能性があったからだ

しかし、俺はその3ヶ月間1回も

U.D.Cにはなっていない


安全だと見なされたのか

俺は病院を退院できることになった…

俺の名は 二宮春

「潜伏せしU.D.C」

病院内ではそう呼ばれていた


俺の中には今もU.D.Cがいる

俺は知っている…

体内で密かに鼓動を打つ

U.D.Cの存在を…



俺は3ヶ月に1回もU.D.Cになってないと言ったが実は1回だけ…俺の体が俺の体ではなくなった時があった

その時はあらゆるU.D.Cの声が聞こえた

その中には俺を襲ったやつの声もあった

旗から見れば何を言っているかはわからない

U.D.Cの言葉

しかし、俺には意味が頭の中に流れてくる

俺を襲ったやつー「始まりのU.D.C」

は言っていた


「地球を侵略する」と

これを知っているのは俺だけ


俺が地球侵略を止めなければならない

俺は1人で孤独に戦うことを選んだ



それが過去の話



今は普通に学校に通っている


俺は「U.D.Cに襲われた被害者」として通っている

体内にいるU.D.Cのことは

病院内の誰も知らない

まだこの学校の中に潜んでいるU.D.Cがいれば 俺が処理しなければならない

同じU.D.Cとして…

U.D.Cの考え方は間違っていると…

全力で否定せねばならない


俺1人で…



願わくば…仲間が欲しい

俺と同じ体内にU.D.Cを宿す者


俺は密かに願っていた…















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