Fairy lover

ノン❄

第1話

Fairy lover 1


キミはもう…光を掴んだのだろうか


眩しい朝陽が昇る度に思うんだ


また、キミが俺のところに舞い降りるんじゃないかって




ツアーを無事終え、メンバー、スタッフでの打ち上げ


帰りのタクシーの窓から明るみ始めた街を眺めてた


達成感と疲労感、更にアルコールの力もあって、うとうとと眠りかけてた


運転手の声が遠くで聞こえて気がつくと、車は自宅から少し離れたところに止まってた



「すいません、寝てしまって。

ここで降ります」


タクシーを降りた時には水平線からゆっくりと太陽が顔を出し始めてた


「あーあ、歩いて帰るかっ」


ふらふらと歩いてると

先に見える公園で何か白い光が動いてる


「え?妖精?」



朝日を浴びて踊る

いやっ、踊ると言うよりも舞ってる


フワリと柔らかくてキラキラと輝く



本当に俺には妖精に見えたんだ

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