蜘蛛の巣
西野悟
第1話 夢
その日僕は夢を見た。なんだか懐かしい夢
そこには男の子と女の子が居た
何かの約束だろうか?二人は指きりをしている。
風景は絶景としか言えないような風景だ
僕達を一日中見守っていた太陽がサヨナラを
言うかのような水面に夕日が反射して黄金色に
光る河川敷
そして僕はそこで目が覚めた。
目を開けるといつもの屋根にいつもの布団
辺りをきょろきょろと見渡す。
そしてさっきまでの夢をなんだか考えていると
下から元気の良い声が聞こえてきた。
???「裕太〜朝だぞ〜起きてるのか〜」と
元気の良い声が階段を騒々しく駆け上ってくる
そしてその声の主が僕の部屋に突撃してきた。
(裕太)「なんだよ朝から騒々しいな〜」
(???)「だってお姉さんに裕太起こしてきてって頼まれたんだもん」
この子は優奈隣の家の同級生だしかも同じ学年で同じクラスだまぁそれなら偶然に偶然が重なってなったものだと思うが席が隣というのは本当に仕組まれたのでは無いかと言う程のものだ
なんて事を考えながら寝癖の付いた頭で階段を下りた。少しだけ残った眠気を覚まそうと洗面所に向かった。そこには僕より少し先に起きた
妹の茜がいた。茜は自分の髪の毛を頑張ってまとめようとしている。だが僕の顔を見て、
くしを顔の前に突き出して来たこういう時は
僕に髪をまとめろと言っている。無視をすると後が怖いからいつもやっている。まぁ日課のようなものだ。茜の髪をまとめるとにっこりと頬を緩めて走っていった。
やはり顔を洗っているとあの夢が頭によぎった
考えながらリビングに向かったそこには一つ年上の姉と茜と優奈がいた。茜は朝食を食べはじめている。姉と優奈はキッチンにいる。
僕は茜の隣に座って朝食を待つその間あの夢の事を必要以上に思い出してしまう。
少し時間が経ったのか気が付いたら黙りこんでいた。そうしたら優奈が話しかけてきた。
(優奈)「もうこんな時間!裕太早く早く」
時計を見ると時間が余り無かった
朝食を強引に口に突っ込みカバンを持ち走りだした。
まさか今日にあんなことになるなんて今の僕は知らなかった
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