サンタクロースと靴下の関係
サンタクロース。その存在は誰もが知り、誰もが心待ちにする。
偶には、そんな奴は存在しない! と豪語する方もいる。
では、サンタクロースに関する逸話をいくつか紹介しようかと。
サンタクロースと靴下の関係
サンタクロースは、屋根の煙突から入り、ベッドの縁の靴下に
実際には、煙突は狭い方が効率よく暖まる。そのため、大きくても小柄な子供が入り込めるかどうかという狭さしかない。なので、大人が入れるような煙突は、実は実在しない。
では、どうしてそんな話ができたのか? それは、とある実話が元で作られているらしい。これは【諸説】あるうちの1つ。
場所はうろ覚えなのだが、イタリアの南部の港町。いわゆる、イタリア半島をブーツに見立てた際のくるぶし辺り。
そこには義賊が存在したらしい。盗んだお金を人気のない所に隠すため、ほうぼうの他人の家の屋根に登り、煙突の中に分散して隠し続けた。
そして、いつしかそんなところに隠した場所を忘れた頃、たまたま一枚の銀貨が煙突の中に落下した。その銀貨は引力に引かれ、真っ逆さまに勢いよく落ち続け、ついに薪もろくに買えないほど貧しい家庭の暖炉の燃え尽きた灰の上へ落ち、跳ね返りって少しでも暖を取るために寄せられていたベッドの柱にくくられていた靴下の中に、偶然飛び込んだ。
翌朝、その家の子供が寒さの余り目を覚まし、靴下を履くと全く暖かくなく、かえって冷たいことに気が付き、靴下を裏返すと一枚の銀貨が現れた。
どうしてこんな事がと不思議に思うが、原因は解らず。そしてそれは11月末頃だったらしい。どうしてか、どうしてかと考えるうち、年末近くなり。年を越すためには、どうしてもその銀貨に手を付けることになったのが12月24日の夜だということから、神様の思し召しと思うことで手を付けたというお話がある。
サンタクロースは実在・・・するのかしないのか?
「居ない居ない、それは大人が勝手に扮しているだけ」と言ってしまえば、其処にサンタクロースは居ません。現れません。
「サンタクロースは実在して、どこかで
サンタクロースの存在を示す逸話として、最古の記録はとある新聞記事があるそうな。
それは、新聞社への子供からの一通の投稿。
「サンタさんは、実在しますか? 友達はサンタクロースは大人が化けているんだって言っているのですが、サンタさんは本当は居ますよね?」
それに対して、当時の新聞記者達は大いに困惑した。真実を語るべき新聞社のものとして、居ると言ってしまえば【嘘実】になってしまう。居ないと言ってしまうのも、これまた【嘘実】になってしまう。
ゴシップを騙る訳にもいかず、新聞社は大いに困惑を隠せなかったそうな。どうしようもなくなってしまった編集者達は、新聞社一の現実主義者で、オカルトを全く信じない堅物で名の通る記者に答えを任せる事とする。
その彼が出した答えは、「サンタクロースは、【実在】する」
その答えには続きがあり、「サンタクロースそのひと個人は【実在しない】が、君がサンタクロースという存在を信じる限りは、君の心に何時までも、どこにでも存在することだろう」という。
その言葉は、投稿した本人が大人になり、歳を重ねた老婆となって亡くなられた後も、信じられたという。
さらには、米ソ冷戦時代にも。アメリカ空軍基地に、思わぬ電話が入った。それは、アメリカ軍情報局しかその番号を知らないとされている電話。ついに旧ソビエト連邦との戦争勃発の危機かと、その場に居た誰もが緊迫した。
だが、聞こえてくる音声は違った。
「はい、アメリカ空軍基地」
「サンタさん、今どこにいるの? お家で待ってるけど、まだ来れないの?」
その声は、子供の声。サンタクロースに電話をかけたつもりが、なかなか電話が混雑して繋がらず、1つ間違えてかけた電話番号が偶然一致しただけの間違い電話。
「はあ? あ~、ここにはサンタクロースは居ないんだ」
「じゃあ、どこに居るの?」
「そ、それは・・・今はアラスカの海上辺りを飛んでいるのが確認できたぞ」
「いつ頃来れそうですか!」
「そうだな、君が良い子に寝静まった頃になりそうだ。君は良い子かな?」
「うん! ボク、良い子だよ!」
「良い子は、この時間に起きているはずではないぞ」
「・・・! もうねてる! おやすみなさい!」
「ああ、メリー・クリスマス!」
「メリークリスマス!」
そう言って、電話が切られたのをきっかけに、アメリカ軍はそれからサンタクロースの実況中継を毎年開催することになったそうな。
サンタクロースへの贈り物【諸説ある内の1つ】
サンタクロースへの贈り物は、山盛りのジンジャークッキーと、
サンタクロースは寒い中、ソリに乗ってやって来るため、体がとても冷えている。そのため、生姜のお菓子と、陶器の蓋付きジョッキに注がれた温かいジンジャーエールで体を温めて、次の家へと出発するそうな。
クッキーの食べカスだらけと、飲みかけのジンジャーエールが1/3ほど残っていれば、サンタクロースが現れた証だというお話があるそうな。
忙しなく急ぐあまりに食べこぼし、半分以上残してしまうことが当たり前らしい。
ただ現代では、飲酒運転で捕まってしまうこともありそうなので、お酒はやめておきましょう。
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