ユニコーンといえば、馬・・・ではなかった?

 驢馬ロバといえば、ブレーメンの音楽隊でお馴染みかと思われる。

 ロバは馬に似ているが、実は馬とはまた違った生き物らしい。


 馬は、草原に生き。

 ロバは、山谷さんやに生きる。そのために、兎馬とも呼ばれるらしい。


 今では野生のロバというものはほとんど居ないそうで、馬が草原に生きることに特化したのと比べ、ロバは険しい山間を気ままに生きるのだそうな。


 ユニコーンといえば一角獣ですが、誰しも白馬に一本角の生えた【馬】の姿を想像するかと。純潔を重んじ、その一本角には、病や怪我を治す効能が秘められているらしい。

 その亜種として、二角獣バイコーンというものもいたり、更には三角獣トリコーンというものも。

 こちらは純潔ではなく、非情を好み。人をも食らう害獣として描かれることが多いらしい。

 バイコーンは非処女を、トリコーンは戦闘を好む男性を背に乗せると言われているそうな。


 ですが、原型は瘤のあるロバのことらしい。

 もともとは、とあるロバの額に角ではなく、【コブ】があって、それを珍重するあまりにアレヤコレヤと尾ひれが付き、話が拡大して事実が曲げられていったものと思われる。


 あとは、聖職者が連れ歩く動物も実はロバ。馬って、実は飼うには色々と手間暇がかかり、それなりに手間暇を惜しまずに管理してやれないと、すぐに病気になったりして死んでしまうそうな。体が大きい割に繊細すぎるぐらいに管理しないと、すぐに病気になりがちになってしまうらしい。

 特に、食べ物の管理は大事だとか。馬の大好物と思われている人参も、食べ続けると、水分過多でお腹を壊すのだとか。馬の主食は藁や干し草など、水分少なめのものがいいそうな。それでも水はまた別途必要。

 その点、ロバは丈夫で粗食にも耐え、マイペースで【自己管理】が出来るそうなので、割と放って置いても自活するらしい。


 なので、ロバの粗食に耐えうる雑食性を揶揄して、バイコーンなどは肉をも食らう動物として描かれたのかも。



 では、なぜユニコーンが純潔を重んじ、癒しの力を持つとされたのか?

 聖職者は清貧を重んじ、信仰に生き、博学であり、医学の知識を持ち合わせる存在。その傍らには山谷=悪路に強く、さほど餌にこだわらない雑食性が強いことなど、旅をするのに適したロバを従えていたことから、その噂なり印象がごっちゃになったのではないだろうか?

 あるいは、薬師が従えている事が多かったなどかと。

 兎にも角にも、癒し手を運ぶもの、神聖の象徴だったのでは?


 では、馬はどういった事に使われるのか?

 超距離を短時間での移動。

 急ぐからこそ、馬はかせばいそいでくれる。=無理を承知とする調教が可能。

 逆に、ロバは理由なく意味なく急かせば、へそを曲げて頑固がんことして動かなくなる。=無理強いなどの調教が不可能?



ロバと馬は交雑=混血が可能。

 ロバを父に、馬を母に=【騾馬ラバ

  馬並みの体格に、温厚なおとなしい性格。ロバのような自活力。

 馬を父に、ロバを母に=【駃騠ケッテイ

  ロバ並みの小柄さと、馬の繊細さがもろに表に出てしまうそうな。


 ただし、一代限り。何をどうしたものか、交雑そのモノは可能ではあっても、どうしても一代限り。オスであってもメスであっても、不妊なのだそうな。

 なので、それ以上に増えることがない。人工的に増えることはあっても、その場限りとなってしまうそうな。

 馬とロバのDNAの本数の違いから、どうしても次代への継承がうまくいかないらしい。46:48=47となるからとか? 私には良くはわかりません。


 そういったことは他の動物にも言える。

 ライオンを父に、虎を母に持つ=ライガーもまた、一代限りらしい。

 似て非なる者同士ということだからだろうか?


 ただ、山羊や羊に限っては、かなり寛容で、DNAの本数が違ったとしても、複雑な交配すらものともしない強さがあるのだとか。

 たとえ、DNAの本数が多かったり少なかったりしても、受け入れ整えられるとか。それにしても、試行錯誤があって、やっと生まれるかどうかだとか。大体は、奇形という形で現れやすいのだとか。

 詳しいことは専門外なので、私にはわかりません。


 ただ、現代にはやされている犬や猫。実は・・・当初は奇形として生まれてきたものだったらしい。程度の差はあれ、一つの種型として確立されたものが多いのだとか。

 ブルドックなどの鼻が極短い犬種、垂れ耳が特徴のスコティッシュフォールド

などの猫種。それぞれ、最初は奇形とされたものの、それぞれの用途を思い付いたり、利用法や希少性が確立すれば、是が非でも継承し続け、今があるそうな。



 首なしラバを知っていますか?

 MMOなどで悪魔として登場するようですが、私はその手のゲームには疎いのでよくはわかりません。

 ですが、調べてみた結果、意外なことがわかった。


 首なしラバは、ブラジルの方などの中南米に伝わる【都市伝説】のようです。

 首なしラバは、夜に走り周り、駆け回る。

 その首なしラバを捕まえ、縄に繋いで家に連れ帰ると、翌朝には見も知らぬ美女あるいは美少女に変わるのだとか。そのまま、自分の奥さんにするとかなんとか、その様に書かれているようです。


 元々は聖職者と普通の女性との間で生まれた私生児(女性)を指す暗喩らしい。

 要は、公にされずに隠される=首のないラバ=あってはならない存在として捉えられたことから、首なしラバ=悪魔といった定義がなされたのかも。

 暴れまわり、走り回るのは出生の秘密から、ことごとくが【グレた】からかも。


 私生児は女性に限らず、男性も生まれるわけで、そちらは何故か、狼男に。

 こちらは、放っておいても自然ととけ込めるが、やはりグレて暴れる者が多かったことから、狼男にされたのかも。


 そういったことから、聖職者=ロバとイメージされやすいのだろうか?



 実際のところは、私にはわかりません。

 ただ、調べてみたところ、この様に考察できるといったことを述べさせていただきます。

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