彼女になるはずが、義妹になった!?

夏蓮

第Ⅰ章

プロローグ

第1話

俺は、今必死にある人の名前を探している。

その名前は、御樹麻琴みずきまこと

なんで、自分の名前ではなく、他人の名前を探しているのか。

それは、俺が、御樹麻琴に私の合否見てきてーと言われたわけでもなく、はたまた俺自身が落ちたからではなく。むしろその逆で、俺は、無事に受かったから、御樹麻琴という名前を探しているのだ 。

何故、人の名前を探しているのか。それは、同じ高校を受けた友達だから?これも、間違いではないけど、俺と御樹麻琴の関係は、友達という存在を越えた、恋人なのだ。

だから、探すのは、当然のことだろ。

でも、一向に見つからないのだ。

う、嘘だろ。ま、まさか、落ちたとか?……いやいやそんなわけがないよね?だって、あいつ俺よりも普通に頭よかったし、なんならこの学校よりもいいところいけるぐらいだし……

いや!まだ、落ちたって決めつけるのはやめよう!俺が見落としているってこともあるし!

数分後。

「和泉麻琴って名前は、あるけど、御樹麻琴は、やっぱり、ない……………」

あ、あれれー、おかっしなー、あの告白ってもしかして、俺の聞き間違いってわけ?

いや、でも俺は、しっかり覚えているぞ。

『一緒の学校受けるんだね。じゃあ、恋人になろうか』

という言葉を!っていうか、そんな願ってもない言葉を忘れるわけがない。

でも、しかし!御樹麻琴の名前が見つからなない。

つまりだ。御樹麻琴は、栗林高校を落ったてわけだ

ってことは、俺の彼女いる高校生ライフの開幕じゃなくなったわけかよ!!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る