第8話

【カップル4】

文学少女×作家少年(#2)


少女「これ、見て」


少年「メモ……?」


少女「ううん、小説。私も書いてみた」


少年「読んでもいいのかな?」


少女「うん。読んでほしい」


少年「どれどれ……。こ、これは……!」


少女「?」


少年「どうしてこの男の子達はこんなにも距離感が近いの? しかも描写がやけにリアルだ……」


少女「お姉ちゃんの部屋にあった本を参考にしてみたの。……変、かな」


少年「変ではないよ。ただ、えーっと……あー、そうだ。人の本を勝手に読んだら駄目だよ?」


少女「そっか。こっそり返しておくね」


少年「ぜひとも、こっそり返してね」 


少年(理解したい恋は、そうじゃないんだ……)

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