異世界でギルマス兼ダンジョンマスターになりました。
那田野狐
第1話ここは初心者ダンジョンの小ギルドです
劉国の王都から南へ徒歩で半日行ったところにクスノキという小さな村がある。
村といっても住民登録しているのは村の村長である俺ユウ・アクイ・メディチ…外見は赤毛のショートカットに赤い猫のような瞳の20歳ぐらいの若い人間の女。
身長は173センチ体重は60キロ。うえから90・60・85。自分で言うのもあれだが顔も体もそこそこ整っていると思う。
まぁ中身はオッサンなんだけどね…しかも異世界からの転移者ときたものだ。
そしてもう一人、マリアという身長は150センチぐらい体重は不明。
外見は…髪の毛が三毛の人間の外見にネコミミ、ネコシッポの生えた13歳ぐらいの
(ちなみに二足歩行をする猫、ケットシーという種族もいる。)
そして俺が使役する2体の死騎士の4人しかいない。
アンデットを住民というのは差し障りがあると思うが、登録してないと討伐されるから仕方ない。
で二人と二体しか住んでいないこの場所が村と呼ばれる理由がある。
初心者~中級者向けの5層からなる小さなダンジョンがあるのだ。
俺はこの小さなダンジョンを管理する冒険者ギルドのギルドマスターでもある。
「滞在予定は二日。復活の金がないときは即奴隷堕ちだから気を付けて。では良いダンジョン生活を」
戦士×2、魔法使い、僧侶のいかにも駆け出しらしい人間4人パーティのリーダにギルドカードを返す。
俺は手を振ってパーティを送り出す。
「ただいまー」
入れ替わるように一人の
髪の毛は黒のショートカット。
ちなみに豚=デブというのは勘違いである。体脂肪は普通の人間より低い。
何が言いたいかというと、この世界のオークは男ならそっぷ型の相撲取り女なら胸と尻がダイナマイトな体形のものが多い。
「楓さんお帰り」
「ギルマスただいま。換金分は宿代に充てて。あーあ、真面目にミリア村への定住考えようかな」
楓は腰に括っていた麻袋の口を開きカウンターにある投入口に流し込む。
ザラリと俺の椅子の脇にある箱に黒く輝く石や動物らしい牙が転がり落ちる。
スキル『鑑定』を発動し落ちてきたものを鑑定する。
魔石(極小)銅貨 6枚 10個 銀貨6枚
バットの牙 鉄貨 2枚 50個 銅貨1枚
魔石(小) 銀貨 1枚 10個 大銀貨1枚
古銭(銅貨)銀貨 1枚 25枚 大銀貨2枚銀貨5枚
合計 大銀貨4枚銀貨1枚銅貨1枚。
なおレートは以下の通りである。
白金貨=1000万
大金貨=100万
金貨=10万
大銀貨=1万
銀貨=1000
銅貨=100
鉄貨=10
青銅貨=1
「はいよ。宿代は飯飯込みで半月ね」
買い取りの内訳を書いた木簡と銀貨1枚銅貨1枚を楓に渡す。
「前金で金貨2枚。合計大金貨2枚払う気があるなら、土地付きの石壁の一軒家を用意してもいいぞ」
「大金貨2枚?」
「あとうちのダンジョン専属の救出パーティに登録するなら1月固定で大銀貨3枚出すよ」
「乗った」
楓と俺はグータッチで合意したことを示した。
「しかしなんでこうなったかなぁ…」
俺は事の起こりを思い出していた。
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