2章 作戦会議・作戦開始 #3
────────────────────
さっき、目を
7時間分、時計はちゃんと進んでいるし、僕が疲れているのかな。
そう思いつつ体を起こし窓の外を見る。
風が少し強めに吹いていて葉っぱのない寒そうな木を揺らしている。
今年も、もうあとわずかだ。
今年は家族と年越しそばが食べられなそうだな。
今年の紅白歌合戦には誰が出るんだっけ。
そんなことをぼんやり考えていると、朝食をコンビニで買ってきた母さんが病室に入ってきた。
「今日はハムサンドウィッチにしようかなぁ~」
包み紙を開きサンドウィッチを口に
────────────────────
エレベーターを降り、左に曲がりひたすら真っ直ぐ進む。
だいぶ慣れたものだ。
ふれあい広場では、いつも通り美咲が独りでいたけれど、僕の姿に気づいたのか、こちらの方に走ってきた。
「おはよう、
「うん、終わったら美咲の病室に行ってもいいかい?」
「わかった、待ってる!」
そう言った美咲は、まばゆいほどの笑顔を僕に向けた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます