プロローグ #2
痛い、苦しい。
僕はひんやりと冷たいアスファルトに仰向けになって倒れた。
あまりの痛さで目が開けられない。
少し意識が飛んだのだろうか。
いつの間にか僕の周りに人だかりが出来たらしい。
慌ただしく「大丈夫か!?」だの、「意識はあるか!?」といった声が耳に届く。
返事をしようにも全く声が出ない。
周辺にいた目撃者が呼んでくれてたらしい救急車から降りてきた隊員たちは「大丈夫ですか?」「聞こえますか?」と僕に声をかけた。
必死に声を出そうとするも、やはり声は出なかった。
だが、微かに口元が動いたのを確認した救急隊員は、すぐに担架を用意させ、2人がかりで救急車の中に運んだ。
僕は安心したのか、深い眠りに落ちた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます