エピローグ(裏)
アメリカへ向かって飛ぶ個人所有の飛行機で、ロイド・ギアはノートパソコンでデータをチェックしていた。
と、モニターが暗転し、銀刺繍の黒いローブを身につけ、顔をベネチアンマスクで覆った怪人が表示された。
【サイクロプスは回収されたぞ】
機械的な音声がパソコンから漏れる。
「そのようだねえ。彼も案外甘い。跡形も残さず消してくれると思ったんですがねえ」
【あの傭兵はこちらで処理する】
「そうしてもらえると助かります」
【天照はどうする? アレは確実に覚醒した。時が経てば神魂を使いこなすぞ?】
「その方が面白そうですけどね。
まあ、しばらくは、そちらも手を出さないように。
なに大丈夫です。かの悪神はそちらでも確認出来たのでしょう? もう天照を護る者は神州には入ってこられません。月読が戻る前に片は付きますね」
【アレを使うのか】
「ええ、アレです。今回のデータが役に立つでしょう。散財の甲斐ありですね」
【道楽者め】
「どうせなら、道化と呼んでほしいものです」
【理解出来ん】
モニターが再び暗転し、怪人の姿は消えた。
【理解など不要です。僕はただ、この顔を楽しんでいるだけなのですから】
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます