19 死闘

「――準備はいいか?」


 深淵に架かる道を渡り終え、巨大な門の前に辿り着いたアマーリエが背後を振り返った。

 すぐ後ろには歴戦の上級騎士マクシムが抜かりなく赤い盾を構え、その後ろには長大なハルバードを肩に担いだ屈強なケンタウロスのフーゴが不敵な笑みを浮かべている。さらにその後ろには小柄な魔法使いリーディアを護るように二人の騎士が厳重に盾をかざし、最後尾にはその無双の爪を蒼く光らせ、眼前にそびえる僅かに開けられた門を無言で睨みつけているヤーヒムの姿が。


 全員の引き締まった表情を見てアマーリエは「頼もしいな」と僅かに表情を緩め、腰から緑白に輝く魔剣<レデンヴィートル>を静かに抜き放った。


「分かっていると思うが――」


 姫将軍と名高い鉄の美貌に気迫を漲らせ、主にヤーヒムに向けた最後の確認を始めるアマーリエ。


「――守護魔獣はブリザードドラゴン、まずは氷塊混じりの広範囲ブレスと長い尻尾に気をつけろ。加えてラビリンスコアの力を取り込んだ特殊なブレスを吐く可能性が高い。竜系の守護魔獣で最も有名なのが<虚無のブレス>だな。触れたモノ全てを消し去る凶悪な範囲攻撃だ。異空間に落とし去っているという説が有力だが、とにかく薄青に輝く霧を吐いたら即座に退避しろ」


 凛と締まった一同の顔に順番に琥珀色の瞳を差し向けつつ、それ以上に締まった顔のアマーリエが言葉を継いでいく。


「それと例によってコアが無数の魔獣を召喚するだろうが、それはこのラビリンスにここまで出てきた魔獣の上位種であることが多い。我らと相性の悪いガーゴイル系でないことを祈ろう」


 確かにそいつは勘弁だな、張り詰めた沈黙の中でフーゴが低く呟いた。


「基本的には我ら<ザヴジェルの刺剣>の普段どおりの戦い方で行く。立ちはだかる魔獣を蹴散らし、ブリザードドラゴンの動きを止め、コアを断ち割る。何も変わらない。コアを割ったら後は残りを殲滅するだけだ。フーゴは我らの周りを派手に動いて、魔獣の足並みを乱してくれ。特に序盤、我らがドラゴンに迫るまで奴の気を逸らしてくれれば有難い」


「おう、任しときな姫さん」

 孤軍奮闘の大任を割り振られたフーゴを筆頭に、一斉に力強い頷きが返った。


「ヤーヒムは自由に動いてくれ。ただ万が一、我々が途中で苦戦するようなら全てを無視し、最速でコアを破壊して欲しい。貴殿は我らのジョーカーだ。頼めるか?」

「……了解した」

「ただし、湧き出る上位種がガーゴイル系でそもそも我らと相性が悪い場合は、ヤーヒムだけでなく全員でコア目がけて突っ込む。湧く量によっては撤退もアリだ。臨機応変に行く。質問はあるか?」


 全員が覚悟の籠った顔を見合わせ、そして輝く白銀鎧のアマーリエに強い視線を集めた。


「――よしッ! では行くぞ!」

「応ッ!」「はっ、ザヴジェルの<鉄壁>の名に賭けて!」


 口々に応え、それぞれの獲物を高く掲げるパーティーの面々。


「必ず全員生きて戻るぞ! そして必ずコアを手に入れる! さあ、門を開けろッ!」


 そして一行は裂帛の気合いと共にブルザーク大迷宮最奥の間へと突入した。




 ハルバーチュ大陸有数の大迷宮、ブルザーク大迷宮の第六十六階層にある守護魔獣の間。

 史上初めてそこに突入した<ザヴジェルの刺剣>一行をまず迎えたのは、門が開いた途端に押し寄せる息苦しいほどに濃厚な魔素だった。次いで、城が丸々ひとつ入ってしまいそうな広大なすり鉢状の空間が一行の目に飛び込んでくる。

 それはまるで円形闘技場コロセウムのようであり、その中央に、サンドワームの数倍はありそうな薄氷色のドラゴンが悠然ととぐろを巻いていて――


「リーナ!」


 侵入者を認識して動き始めたドラゴンを、アマーリエが緑白の魔剣で指し示した。阿吽の呼吸で短杖を掲げるリーディア。


「魔法いきます! 古の大地を統べし皇よ、裁きの炎を彼の者に――フレアVorvados!」


 リーディアの杖から小屋ほどもある炎の球が飛び出し、ようやく顔を上げたブリザードドラゴンに襲いかかった。氷竜は咄嗟にブレスで迎撃しようとして――間に合わずに正面からその胸に灼熱の球を喰らった。迸る閃光、轟く爆音。第一級魔法<フレア>が着弾し、巨大なブリザードドラゴンは中央の広場ごと一瞬で業火に飲み込まれた。


「よしッ! 一気に突入するぞ! 湧き出る魔獣に注意しろ!」

「うおらああ! 行っくぜええええ!」


 長大なハルバードを携え、下り斜面を馬蹄で豪快に蹴り飛ばしながら一気に駆け下りていくケンタウロス。そのすぐ後ろに魔剣を高々と掲げたアマーリエが続き、盾を構えた騎士達がリーディアを護るように一団となって戦場に突入していく。

 ヤーヒムはヴァンパイアの卓越した身体能力ですぐに遅れを取り戻し、どこのフォローにも回れるように最後尾で追走を始めた。


「来るぞッ!」


 アマーリエの短い叫びと同時に、頭上に無数の空間の歪みが生じた。そこから姿を現したのは身長が二メートル半もある、鎧をまとった六本腕のスケルトンだ。全ての腕にぬらりと輝く直剣を持ち、次々と虚空から飛び降りてくる。


「なっ……スケルトンウォリアーか! 手強いぞ、油断するな!」

「応ッ!」


 重い着地音と共に、次から次へと周囲に飛び降りてくるスケルトンの上位種。

 みるみるうちにヤーヒムの周りを埋め尽くし、無数の剣撃が襲いかかってくる。勢いに乗った円形闘技場への突入は、一瞬のうちに激しい戦いへと様相を変えた。


 群がりくる六本腕スケルトンによる集中豪雨のような剣閃を紙一重で躱しつつ、蒼く輝くヴァンパイアネイルで一体づつ着実に屠っていくヤーヒム。

 が、それも徐々に防戦一方となってきた。後から後から降ってくるスケルトンウォリアーの数があまりにも多く、しかもその一体につき六本の剣を流れるように振るってくるのだ。取り囲まれ全方位から絶え間なく襲い来る斬撃が、じわりじわりとヤーヒムの反撃の余地を奪っていく。ヤーヒムのヴァンパイアネイルは二十センチ少々、剣を振るう相手に攻撃する為のあと一歩の踏み込みがなかなか実行できない。


「く……ッ」


 いつしかヤーヒムは、襲い来る直剣をヴァンパイアネイルで斬り払うだけの対応で精一杯となっていた。

 時折かろうじて反撃を行って何体かは屠っているものの、高位ヴァンパイアならではの反射神経と身体能力がなければほんの二秒も持たないだろう。捌ききれなかった斬撃がヤーヒムに幾つもの傷を負わせ、だが、この場の濃密な魔素のお陰でどうにか動きを保っている状況。


 狂ったように降り注ぐ無数の剣撃を無我夢中で捌き続けるヤーヒム。かつてここまで追い詰められたことはないのではないだろうか。


 右から左から、前から後ろから無差別に迫り来る斬撃を斬り払い、躱し、己の限界を極限まで試される戦いだ。確かに、これまでに相性の悪い敵もいた。魔法使いしかり、巨体のサンドワームしかり。斬撃が意味をなさないスライム系の魔獣も、空を飛ぶ鳥系の魔獣も、それらは卓越した身体能力に任せ、可能な限り直接的な戦いを避けることで生き延びてきたのだ。


 だが、相性は悪くないと思っていた人型物理攻撃タイプのスケルトンに、物量と手数だけでここまで追い詰められるとは――


「ッ!」


 ヤーヒムに振り下ろされる無数の直剣のうちのひとつが、遂にヤーヒムの脇腹を横に大きく切り裂いた。

 それが来るのは分かっていた。だが、もっと危険な斬撃が三筋、同時にヤーヒムに迫って来ていたのだ。うち前方からの二つは両手のヴァンパイアネイルで斬り飛ばした。横からのひとつは身体を捻って躱した。が、背後からのこの一閃はどうしようもなく、致命傷を避けるだけで精一杯だったのだ。


 動きが止まったヤーヒムに、畳み掛けるように十を超える致命的な斬撃が迫る。

 咄嗟に地面を転がり、間一髪で死地を逃れるヤーヒム。濃厚な魔素のお陰で背中の傷は早くも塞がりつつあるものの、その後も絶え間なく振り下ろされる斬撃によって体勢を立て直すことすらできない。地面を転がり続け、追い詰められ、いよいよそれも限界に近付いてきて――



「ヤーヒム、そのまま起きないでっ! エアブレードHastur!」



 悲鳴にも似たリーディアの声が激戦の騒音を貫き、次の瞬間、大気を切り裂く巨大な刃がヤーヒムの眼上を掠め去った。

 同時にあれだけ続いていた斬撃がピタリと止まる。周囲のスケルトンウォリアーが全て、広範囲に亘って腰高で水平に分断されていたのだ。無数の直剣が、鎧が、骨が、音を立てて地面に転がり落ちていく。


「ヤーヒム、こっちに合流するんだ!」

「ヤーヒム!」


 アマーリエとリーディアの声にヤーヒムは飛び起き、瞬時に状況を把握して飛び起きた。

 どうやらリーディアが魔法を放って助けてくれたらしい。よほど無理をしたのか、短杖を構えたまま肩で息をしているリーディアが安堵のあまり泣きそうな顔でヤーヒムを見詰めている。他の<ザヴジェルの刺剣>の面々はそのリーディアを守るように取り囲み、それぞれが周囲のスケルトンウォリアーと対峙して捌いている。その数は疎らで、やはりここでも魔獣はヤーヒムに集中してきていたらしい。


「全てがそっちに行っている! まだまだ湧いてくるぞ! 一人では無理だ、合流しろ!」


 アマーリエが振り返りざまに緑白の魔剣で広い弧を描き、近寄るスケルトンウォリアーを撫で斬りにしながら肩越しにヤーヒムに叫んだ。効率が良い反面、隙も出来る戦い方だが、その背後は例によってマクシムが阿吽の呼吸で守っている。


「ヤーヒム、最後尾に入ってくれ! 後ろの奴だけ相手してくれりゃそれでいい!」


 フーゴが長いハルバードを振り回しながら叫ぶ。

 ケンタウロスのフーゴは全員の中央に位置取り、その上背の高さと長大な武器のリーチを生かして、頭上から長いハルバードで皆を補助して戦列を維持する役割を担っていたようだ。ただ、後列にあたるリーディアと彼女を守る二人の騎士への補助が忙しく、その巨大な馬体が邪魔となって味方の間の狭い空間での細かい方向転換に苦労しているのがはっきりと見て取れた。


 ……その連携の輪に入れてくれる、というのか?


 ヤーヒムは信じられない、という思いで<ザヴジェルの刺剣>を見詰めた。

 確かにフーゴを前を向かせて視界の範囲だけに集中してもらい、小回りの利くヤーヒムが後列の三人の補助を請け負えば格段に安定はするだろう。だが、ヤーヒムがそこに入れば、今度はパーティー全体にスケルトンウォリアーが押し寄せてくるのが目に見えているのだ。迷惑ではないのか。


 そして何より、いくら互いに共闘を約束したとはいえ、ヤーヒムはヴァンパイアだ。

 信頼してくれているのは分かっているが、そこまでしてもらっても良いものなのか――


「ヤーヒム、俺の背中を守ってくれ! そっちの背中は皆で守るぜ!」


 戸惑うヤーヒムに、ハルバードを振り回すフーゴが重ねて叫んだ。


 背中を、守る……。


 その言葉にヤーヒムの胸中で何かが弾けた。ヴァンパイアとなってすっかり忘れていた、人間だった頃の騎士時代の懐かしき思い出。見上げればニヤリと得意げに笑いかけてくるフーゴと目が合った。その目に浮かぶのは無条件の信頼と、少々の照れ、だろうか。


「……背中は任せろ。駄馬は前だけ抑えていればいい」


 ヤーヒムはそう言い捨てて<ザヴジェルの刺剣>の最後尾へと駆けた。嬉しそうにその紫水晶の瞳を輝かせるリーディアに先程の魔法の礼を言い、そのまま周囲の未だ疎らなスケルトンウォリアーに蒼く輝く爪を振るい始める。


「は? ちょ、今最後になんつった!? どさくさに紛れてあいつ――」

「アハハ、殿しんがりは任せたヤーヒム! よし、これで形は整った。一気に前進する、皆、続け!」


 アマーリエが気合と共に大きく魔剣を振り上げ、怒涛の進軍を始めた。

 懸念どおりパーティー全体にスケルトンウォリアーが殺到してくるようになったが、ヤーヒムが加わった<ザヴジェルの刺剣>は実に安定した戦いを繰り広げ始めた。


「骨の分際で! 立ち! 塞がるなッ!」


 先頭に立つのは名だたる<辺境の姫将軍>、勇猛果敢なアマーリエだ。

 群がるスケルトンウォリアーを二メートルにも及ぶ緑白の魔剣で豪快に撫で斬りにしていく。一歩踏み出しては数多の剣ごと斬り飛ばし、返す刀で一歩踏み出しては再び緑白の円を描いて新たな敵を斬り飛ばす。


 そして、着実に進むその背後を護るのは冷静沈着な上級騎士マクシムだ。魔獣の海を切り開いて突き進む主家の姫君に忠実に付き従い、その背中に迫る危険な斬撃を盾でいなし、致命的な討ち漏らしがいればすかさずバスタードソードで的確に無力化していく。


「うおりゃ! 甘いぜ、ほらよ!」


 そうしてアマーリエとマクシムが道を切り開き、それをすぐ後ろについたフーゴが頭上から広範囲にカバーしている。巨大な馬体で方向転換をしなくてよくなったお陰か、前列のアマーリエとマクシムの補助はもちろん、左右の広い範囲を長いハルバードで余裕を持って受け持っている。


 ダヴィットとテオドル、二人の騎士はフーゴの左右に分かれてやや後ろ気味の位置だ。そこでフーゴの死角と中央のリーディアの守りに専念し、追いすがる敵の攻撃を的確に跳ね返している。こちらも随分と余裕が生まれているようだ。


「…………」


 そんな彼らの最後尾で、ヤーヒムは舞うような一撃離脱を繰り返していく。

 着実に前進していく<ザヴジェルの刺剣>に置いていかれないように気をつけながら、群がろうとするスケルトンウォリアーを蹴散らし、時に騎士達のフォローをし、蒼い五本二対の残光を曳きながらひらりひらりと軽やかに立ち回っていく。


「いいね、いいね! がはは、こりゃ最高の布陣だ、負ける気がしねえ。どんどんかかって来いや!」

「助かりますヤーヒムさん!」

「魔法いきます! 封印されしンガイの覇者よ、その灼熱の波動を以て全てを焼き尽くせ! ファイアウェーブCthugha!」


 ヤーヒムは驚いていた。

 相手をしているスケルトンウォリアーの数は先程とそう変わらないのに、実に戦いやすいのだ。背後に絶対的な安全領域があり、敵が来る方向が限られているというのもあるだろう。


 事実、スケルトンウォリアーの海のような大群を最前列のアマーリエ達が大きく掻き分けて押し広げ、側面に流れてくるのは基本的に浮足立った相手ばかりだ。そして、絶えず前進しているお陰で、後方からの敵は圧力が弱い。


 更に言えば、余裕があれば周囲のフォローをしているのはヤーヒムだけではない。

 時に二人の騎士達が飛び出して助太刀を入れてくれ、時にリーディアが広範囲の魔法を放って密集し始めた敵を殲滅してくれている。それでますますヤーヒムに余裕が生まれ、その分だけ今度はヤーヒムが周囲のフォローに目を配るという好循環が出来上がっているのだ。


 先ほどの苦戦が嘘のようだった。

 これが仲間と共に戦うということ。ヴァンパイアとなってすっかり忘れていた、人間だった頃には当たり前に行っていた騎士時代の戦い方だ。それは懐かしくも妙に心躍る体験であり、不思議とヤーヒムの心を高揚させるものだった。


「はは! 今日は絶好調だなリーナ! 一緒に戦えて嬉しいか?」

「な、え、ちょっとマーレこんな時に何を言ってるの!」


 燃え盛る灼熱の波を操ってスケルトンウォリアーをまとめて焼き尽くしているリーディアに、最前列からアマーリエがからかうような声をかけてきた。アマーリエ自身は変わらぬ速度で迫り来る魔獣を殲滅し続けているが、リーディアは唐突な言葉に炎の制御を失いかけ――すぐに取り戻して真っ赤な顔でアマーリエに叫び返している。

 リーディアを護る二人の騎士はエルフの血を引く名族の動揺を慌てて見て見ぬふりをし、やや大袈裟な動きで周囲のスケルトンウォリアーに攻撃を仕掛け始めた。


「わはは、良い魔法だと誉めているのだリーナ! この調子で――」


 上機嫌なアマーリエの言葉を遮るように、途轍もない咆哮が最奥の間全体に響き渡った。

 ビリビリと大気が震えている。


「――アマーリエ様、ドラゴンが動き出しましたっ!」


 マクシムが警告の叫びを上げた。

 剣呑なその叫びにヤーヒムが鋭く振り返れば、一行はいつの間にかすり鉢状の最奥の間の中腹まで進んできており、中央から守護魔獣の巨大なブリザードドラゴンがこちらを目指して動き始めている。


 その巨体からは想像もできない機敏な動きだ。

 序盤の魔法による先制攻撃からすっかり立ち直り、凄まじい怒気を放ちながら猛烈な勢いで円形闘技場の斜面をジグザグに駆け登ってくる。


 その迫力はまさに災害。

 怒り狂った万獣の王が、みなごろしの宣告とばかりに再度の咆哮を上げた。






―次話『青の介入』―

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る