第28話 mystery 24 ~Golden serving as justice~

自分でもハッキリと輪郭が掴めた、これが一体何なのかは俺にも解らないが、手の甲が無性に熱い、そして意識するとそれは浮かび上がってくる。

右手に浮かび上がる文字、そこにはこうヘブライ語で書かれて居る。

エヘイェ・アシェル・エヘイェ


これは八咫の鏡に書かれて居る、我有りて有る者、を意味する言葉だ。

そしてこの文字に意識を集中すると日本の剣が両手に現れる、そしてその剣を扱う技量までもが俺の頭の中に現れるのだ。

俺は次の日楓や久美達にそれを見せた。


「こんなもの無かったわ?」


「ねえあなた、ちょっと私と模擬戦闘をしてみましょう」


「おい! お前に剣なんか向けられる訳ねーだろ!」


「大丈夫よ! 手加減はしてあげるし本当に切ったりはしないから」


「いや、そうじゃなくて…………まあ模擬戦闘だから良いか…………」


そして楓は空間から一本の刀を出した


「んな⁉ な、何で空間から!」


「今更何を驚いているのよ? あなただって同じような事してるでしょ?」


「まあ、そうか、、」


「この刀はアマノハバキリの剣、知ってるでしょ?」


「マジか、、まあお前がスサノオだったなら持っててもおかしくはねえよな…………」


「さて、じゃあ行くわよ‼」


楓が右凪ぎを入れて来る、俺はそれを左の剣で払い右の剣でやはり右凪ぎを入れるが、楓は返し刃でそれを受け止めそのまま刃渡りで突きを入れて来た、強い!

何だこいつ⁉ いつに間に…………いや、楓だと思うな! こいつはスサノオだ、強いのは当たり前だ‼

俺はその突きを左に交わし、今度は逆袈裟を左で入れるが楓はさらにその逆袈裟を刃渡りで戻し突きに威力を乗せて来た、こんなかみがかりてきな攻防を20分程繰り返してお互いに決定だが無いまま…………


「驚きね、それはエアの剣、ソードオブエンド、終末を呼ぶ剣と私達は呼んでいた剣よ」


「終末を呼ぶ? マジかよ! アブネー剣だな⁉」


「でも何故健兄さんに急にこのような力が?」


「私にもそれは解らないわ、でもエアはこの人を選んだ、神々や人々に愛される生来の魂の持主であるこの人を…………だから恐らくそこに関係が有るんじゃないかしら?」


「昨日のトランザムに関係が有るって事?」


「全く関係が無いとは言い切れないわね、昨日の今日だし…………」


「ムフ! ムフフフフ、、詰りお前たちとやりまくる事により俺の力も増大すると言う事な訳だな?」


「き! 決まった訳では無いわよ⁉」


「皆まで言うな楓…………」


「な、、何よ?」


「俺達はまだ色々手探りな所が有る、特にエアの事については殆どの事が解っては居ない、そうだな?」


「え、ええ、何故エアが転生しないのか、それにあなたを選んだ本当の理由、それらはあくまでも想像の範疇でしかないわ? ただ宇宙の意思は魂の広がりを欲している、そしてその魂は愛により成長し、増えていく、エアの力を具現化するには愛される魂が関わりを持つ、それに選ばれたのはあなた、解って居るのはそこまでよ」


「なら考えられる事は全て試す必要が有るよな~?」


「う! ………………まあ、、そうね…………」


そして俺はその日の夜に、皆をリビングに集めた


「と言う事だ! 今日からは全員1日10発以上! 日課とする‼」


「ま! 待って下さい健様!」


「何だね? 加奈子君」


「健様の力が愛により増大するのは納得の行く話です、ですがそれが即性交に結び付くのには些か疑問が有ります!」


「シャラーーーーーープ‼ 加奈子君、俺の右手の甲にこの刻印が打たれたのは何時かね?」


「き、、今日です…………」


「昨日の夜には何時もと違う出来事で何があったのかね? 何が!」


「んんそ! それは………………です…………」


「んんん~? 聞こえないね~?」


「性交です…………」


「んん! そうだ! 性交だ! ではこの刻印が打たれた理由として一番考えられるのは何かね? はい! 有理子君! 答えたまえ」


「は、はい、、性交です」


「久美君!」


「せ、性交よ…………」


「加奈子君!」


「……全く…………」


「何かね?」


「…………性交です…………」


「そうなのだ! 詰り性行為を繰り返し行う事が、俺の能力を底上げし、記憶を復活させる早道なのだ~ーーー!」


カーーー!


「そして地球の人々と世界!宇宙の発展と成長には! エアの力が必要となる!、詰り、俺達が性行為をやりまくる事その物が、宇宙の意思である事は間違いナーーーーーーーシ!」


ガカーーーーー!

健の背後に激しい落雷が墜ちる


「何て無駄なシュチュエーションなのよ……」


「何か言ったかね? 久美」


「何も!」


「さて、そこで俺は世界の為に、この様な物を作ってみた」


俺は手作りのボディースーツを出した…………


「何でそれが世界の為に成るのよ⁉」


「説明が必要かね? 俺の右手の甲にこの刻印が打たれたのは何時かね?」


「ダーーーーーー! 解ったわよ!」


「健様、、、何故カップの部分に穴が開いているのか説明を…………それに…………その股間の部分が丸開きな理由も解りません」


「説明をしよう加奈子君、これは杏奈の持ってきた例の服にヒントを得た物だ、俺の記憶を呼び戻す為にはかつての俺が妻達に着させていた物が早道に成ると思われる、それで性行為を行えば、俺の閉ざされた記憶に何らかのヒントが芽生えるかもしれん」


「無駄よ加奈子、こう言うのに口でこの人に何かを言っても最もらしい言い分を次から次えと出して来てやり込められるだけよ…………」


「さて、早速着替えて貰おう」


妻達が置くに着替えに行く、、たまんねーぜ! 記憶障害様々じゃねーか!



「完全に病気が始まってしまいましたね…………」


「まさかこんなに早く始まるとは思わなかったわ」


「しのごの言っても仕方無いわよ、健様の申される通りにしておきましょう、旦那様なのですから」


「理恵! あなたは良いけど有理子や由利が持たないわよ?」


「アプスー、それは私達でカバーするしか無いでしょ?」


「わ! 私が⁉」


「お姉様、ごめんなさい…………」


「良いのよ、あなたは私で私はあなたなのよ? 記憶を取り戻せばこの意味が解るわよ」


「アマリア、今度は簡単にダウンしないようになさい?」


「楓様! 何故私が⁉ ずるいですよ!」


「貴女のその胸を揉むのが一番あの人が喜ぶのよ! 少しは頑張りなさい‼」


「この後どうなるのでしょうか…………」


「今日子、出来るだけアマリアの後ろに隠れるのよ?」


「何故私なのだ! 久美」


「貴女の部下でしょう?」


「う、、そ、そうだ!」


「マルティア将軍、お願いします!」


「ムフフフフーーー! ま~だかな~?」


「入って来るな!」

バキ!


「グハ!」


その後世界の為の性交は、特別な進展は無かった。


翌日は先日の会議の続きを行う、そこで新たなる取り組みが決定した。

新規事業の立ち上げ、正式に新しいブランドが、神合コーポレーションに誕生する事になった。


Corno della dea、コルノ.デッラ.デア、イタリア語で女神の光輪と言う意味だ。

まああて字だが…………


代表取締役社長に由利が、副社長に理菜が就任、専属デザイナーには何と優菜が着く、このブランドのコンセプトは貴女だけの女神からの贈り物、化粧品、ランジェリー、衣装、全ての物をセミオーダー、又はフルオーダーで、インターネットで発注出来ると言うもの、これは由利菜の開発したアプリに様々な項目を入力すると、自信の疑似ボディが現れる、それに化粧、ランジェリー、衣服と様々な着せ替えや化粧が可能と成る、簡単に言うと、MMOのプレイヤー選択でアバターの作製をして行く際に、色々な入力をして衣装を着せたりするだろう、まさにあれを販売に利用したと考えればいい。

また遊べる様な様々な工夫もされ、疑似空間にて好きな衣装、化粧をして、公園で遊べたり、遊園地に行ったりする事も出来る。

だがアバターの体型がかなりリアルに誓い物になってしまうので、ゲームの様な際どい衣装で出歩く事は出来ないし、体型を変えてモデルの様な物にする事も不可能である。

正し顔選択は可能にしてあり、我妻達の顔を選ぶ事が可能と成っている…………

だがこれの推奨はしていない、基本は自らがどう変わるか? なので、基本的にはスマホやデジカメで撮影して、即座に合成される、自らの顔を推奨している。

ならば何故この妻達の顔を入れたか、これはあくまでもアプリ普及用の為で有る。

女性が自分をよく見せようとするのは何故か? 世の中女だけでは化粧品等は売れないだろう、少なからず男性の存在が不可欠なのだ、詰り世の男どもにもこのアプリを使用して貰い、疑似空間で女性の存在を引き立たせて貰いたいからである。

なら男どもはどうすればこのアプリをダウンロードするか? 簡単である、美女の顔を入れる事、例えば優菜のアバターを作るにはどうすれば良いか? 簡単である、優菜に似た体型の女の子のデーターを入れこみ、そこに優菜の顔データーを入れれば良いだけ、そうすれば優菜の下着の着せ替えが可能に成るわけだ。

勿論男性のデーターも入れ込んである。男性のアバター様にだ。

俺はこの妻達の顔データーにもう反対した、だが有理子や理恵に押しきられてしまった。

何故ここまで有理子達が拘ったのか、これには理由があった。

派閥をぶち壊してこの神合コーポレーションを有理子の手に完全に納める為だ。

有理子は今回のこの新事業にかけている、何としてでもこの新ブランドを成功に導き、派閥を解体する腹づもりの様だ。





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