第25話 mystery 23 ~目覚めるパワー、Trans Am ~

月読とは、日本神話に登場する神で、三貴子の一人である。

三貴子とはアマテラス、ツクヨミ、スサノオの三柱の神を指す。

ツクヨミは一般的に男神とされているが、スサノオが男神とされ、アマテラスが女神とされているようなハッキリとした性別が、記紀の何処にも記されてはいない、詰り性別は実際解らないと言う事だ。


問題は何故俺が理恵を月読だと思ったか? 一般的に天皇家の先祖は天照大神だとされている、天照大神は皇祖神だ、そして全ての日本人の氏神である。

だがアマリアは俺の天皇家は天照の直系ではないのか? と言う質問に対して今は其が岩戸開だとだけ言っておくと言った。

そしてアマリアが使えていた主人は帝、そして俺はタイムスリップした先で戦っていた、アマリアや久美達と共に、そして木田 朔耶、彼女は南朝方の皇族の子孫だと随分前に聞かされていた。

そして龍牙は前に現在の有理子は裏天皇で、それも仮だと言っていた。

有理子は理恵と双子で全く同じ顔形だ。

詰り…………龍牙は俺に嘘を言っている、裏天皇は確かに有理子だろう、だがそれはダミーとして置いている代理であり、本当に隠さなければ成らないのは理恵の方だ、理恵が本当の意味での代理の裏天皇なのだろう。

浩二がよく使う手だ、本当に隠して置く物は堂々と出しておき、隠さなくて良いものを隠す、これによりどちらが本命か解らなくさせている。

そして理恵が本命だと態と流す事により、同じ効果を更に与えたんだ、そして俺に理恵を守らせた。

詰りそこまでして守らなければいけない存在、それこそが真の意味での裏天皇の代理であり、今回俺達がここに、この時代に集まったのは、岩戸開で出てきた天照大神と共に、日本を、または地球を取り戻す為の戦いを始める為なのではないか? と推論を建ててみた。

そして龍牙は岩戸開は終わっていると言う、だが代理の裏天皇が居ると言う事は、天照大神がまだ俺の様に完全覚醒していないか見つかっていないか、そんな所なのではないか?

そしてその代理となれるのは月読かスサノオしかいない、恐らく理恵はこのどちらかだが、今俺の中でアマリアの言葉が引っ掛かっていた、楓は神と呼べる人…………帝を主人と仰いで戦っていた騎士が、主人を差し置いて別の者を神と言うだろうか? 詰り楓は当時のアマリアの主人より、更に上の存在でなければ成らない、天照が復活していなかった当時で、その時の天皇より上の存在が居るとしたら、そしてその者が神であると言うなら、それはもう三貴神の一人でなければ成らないだろう。

なら答えは楓はスサノオで決まりだ。

何故楓は女なのにスサノオなのか? と言う疑問になるが、当時の神と言うのは恐らく性別と言うのは決まっていなかったと思う、何故ならイザナギは男神でありながら、三貴神を単独で産んでいる、そしてアマリアは騎士だ、戦いに生きる者が神と仰ぐのは同じ戦いに生きる者でなければ成らない。

ならスサノオは充分にアマリアが神と仰ぐに相応しい者だ。

そしてあれだけ化け物じみた力を持っている久美や朔耶が楓に対して恭順の意を示している、久美が失踪後、詰りタイムスリップ後に楓に対してしおらしい理由もこれなら理解出来る。

それらを総合すると自と答えは導かれる、理恵が月読だ!


「あくまでも俺の推論だが当たりの様だな?」


「大正解です、ならば私の正体も楓の正体もここで明かしましょう、良いですね? 楓」


「ここまで理解出来ているなら問題ないわね…………でも流石ねあなた、これだけの情報だけでそこまで推測できるのはあなた位よね…………」


「歴史、とかく日本史は好きだったからな」


「私は日本では月読と呼ばれる存在です、そして神名を別名ナンナとも呼ばれる存在です」


「あのメソポタミア神話のナンナか! でもアマリアが使えていた当時の帝も確か…………」


「あの子は当時健様、貴方に激しく強姦された私が貴方との間に儲けた子です、私と同じ名をそれで与えました」


「健様、お姉さまを強姦したのですか⁉」


「う! 嘘だ!」


「健兄さん! 三貴神を強姦したとかで何時間も落ち込むのはもう無しね? 前回もそれで三時間近く放心状態に成ったんだから、もうそれ飽きたから!」


「飽きたとかそう言う問題じゃねえだろ⁉ 日本の氏神だぞ‼」


「面倒くさいからそう言う問題で良いのよ!」


「でもよ⁉ 俺が行った世界の帝が俺の子とかあり得ねーだろ?」


「三度行ったってあなたには教えた筈よ?」


「フグ‼ …………」


「そしてご推察通り、楓はスサノオですが、楓は私の母でも有ります」


「イザナギ、イザナミでも有るって事か?」


「日本神話は大分ねじ曲げられていますので、スメル神話でお話しましょう」


「スメルと言ったか? 今、、、ならシュメールは…………」


「スメラミコトの神話です」


「なら答えはもう解った、アプスーかティアマト、楓はそのどっちかだ」


「そうよ、私の神名はアプスー」


「ならお前が一度出ていったのにも事情が色々あった訳だな…………」


「ごめんなさい、、あなた、でもこれだけは言わしてちょうだい、私はあなたを愛しています、この気持ちは嘘偽りの無い本当の気持ちです、勿論あの時もそれは変わっていないわ」


「んなこたー今更言われるまでもねーよ、お前あの時怒ってるふりして泣いてたからな…………まあどうしてもって言うなら抜かず100発位で許してやろう!」


「あのね? あなた記憶がないだけでタイムスリップしている時私にどれだけの事したと思ってるのよ⁉」


「楓さん、それを言うならこの場に居る全員が被害者ですよ?」


「加奈子にも何かしたのか⁉」


「有理子にも由利にもしてるよー! 優菜にもー」


「8才だったお前にもか⁉」


「そうそう、バイブファンネルとか言う物作って魔力で遠隔操作するやつとか~、下着に猛烈なバイブやローターなんかを仕込んで動けなくして~」


「そうそう、それでトランザムして記憶が無くなるまで強姦されるんだよね~! 懐かしいね~」


「優菜? トランザムって何?」


「えとね~、健様がピンク色になって、変な粒子ばらまいて見えない位の速度で強姦しに来るのー! 由利も何度もされてたよ~?」


「外道と言う事ですね?」


「そうね、外道ですね!」


外道ですね、ですね、ですね、すね、ね


死んだ、、俺は、もう、駄目だ、、、


「こら‼あなたたち、そのくらいにしておきなさい!」


「あ⁉ 健様~?」


「現実逃避モードに入ったな…………」


「二時間はもう動きませんね…………」


「回りの声は多分もう聞こえて無いわね……」


だが、俺は開き直った、そうか…………そうだよな…………今まで我慢してきたが、、そんな必要は何処にも無かったんだ、俺がこれだけ良い女を側に沢山置いといて、まともな状態でいられる訳ネーーーダロウガーーーーー!


「あ! 動いた…………」


「テメーラさっきから好き放題言いやがってこのやろう‼」


「キャー! いつものお父様に戻ったわー!」


「こら! 理菜!」


「テメーラもう我慢しねーぞ! やらせろこのやろう!」


「げ! 開き直った⁉」


そして、俺の中で何かが弾けた

パーン!


デケデン、テッテテレテレ♪デケデン、テッテテレテレ♪デケデン、テッテテレテレテレテレチャーンチャーンチャーンチャーン♪


「トラン○ム!」


アーアアー♪アーアアー♪


アーアアー♪アーアアー♪



「うぉ! トランザムしおったぞ‼」


「楓姉さん! 言葉が戻ってる‼」


「えーい! 今はその様な事を言うてる時では無いわ‼ 逃げるのじゃ! アマリア! お主主人殿の相手をせい!」


「そ! そんな~‼ 私はもうなん万年も主人様のトランザムは受けて無いのですよ?」


「こ! これがトランザムなのですか?」


「有理子! あなたはあれを受けたら大変な事になるわ! 取り合えず逃げなさい!」


ヒュイーン!


「グハハハ! 逃がすと思うのかーーー?」


「うぉ! 来たぞ!」


「仕方無いわね、ウルス、ラグナ! 蠅叩きモード!」


久美が空間から巨大な蠅叩きを出した


「喰らえ!」


だが……


シュン‼


「無駄じゃ! トランザムした主人殿は量子化するのじゃ‼ 忘れたのか?⁉」


「そうそう、ツインドライブ魔単鬼だからね~」


「アマリアさん! 後ろ!」


「久美ーーーー! ウルスラグナで引っ張ってくれーーー!」


「解ったわ! 投網モード!」


久美が投網にしてアマリアを引き上げる様に健の前から救う…………だが、、、


「嘘⁉ 早い!」


久美の胸を超速度で近付きもみし抱く


「えーー!」


だが久美は健と自分の間にアマリアを忍び込ませ


「酷いじゃないかーーー! 久美ーー!」


「ごめん、マルティア! 今度埋め合わせするから!」


フェードイン!


ヒュイーン!


「ムハーーー! 久美ィィィ! 逃げられると思ってるのかーーー!」


「げーーー!」


何とアマリアと合体しながら久美の前に回り込む健


「妾はこの隙に逃げるぞ! 有理子、由利、お主らはこっちに来るのじゃ!」


ヒュイーン!


「なんじゃと⁉」


高速でアマリアと合体しながら激しく左手で久美の乳揉みしながらも楓の前に滑り込む健


「右手が開いてるんだよ楓ェェェェ!」


「アァァァァ!」


こうしてその場の全員が健のトランザムの餌食となったのであった…………


そして正気に戻る健



んな! 何だこれは⁉

そこには凄惨な光景があった、泡を吹いてピクピクと痙攣している何体もの全裸の躯が横たわっている…………


こ、これは…………こいつらが目が覚めた時…………

間違いなく殺される…………や、ヤベーーーーー!


取り合えず全員をベッドに運び、最後に楓を寝かし、部屋から出ていこうとした時に…………


「何処へ行くの? あなた…………」


「え⁉ い、いや、ふ! 風呂に入ろうかな~? と思ってよ…………」


「ふ~ん、動けない妻をほったらかして自分だけ風呂に入っちゃうんだ…………」


「おおおおう! そうか! なら一緒に入るか! よし、運ぼう‼」


「全員よ⁉」


「わわわ解った!」


新居の風呂は非常にでかい、俺は妻達を全員風呂に運んでバスマットへ寝かせた。

運んでいる最中鬼のような形相でピクピクしている加奈子や久美に睨まれながらも取り合えず風呂場に運ぶ…………


「まあ、、婚姻すれば女の全ては主人様の物、、私達妻は主人様のされたい様にされるのも妻としての勤め…………」


「お、お、おう、そそそうか……」


「でもね? 気絶するまでするのもどうかと思わないかしら? ねえ? あなた?」


「…………す、すみません…………」


その後俺は妻達の体を丁寧に風呂に入れて、体を洗い、再びベッドまで運んだ。

楓に罰として食事を作り食べさせるまでのオプションまでもつけられた、動けないのだから仕方無い…………

だが、、、その後の俺の体の変化は急激な物があった、妻達を抱いた事で俺の中で強烈な力が備わっていたんだ

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