俺と彼女と青春と修羅場とゴーレムと

ぱーふぇくと

来ちゃったよ

爽やかな朝 俺は目覚める

暖かいそよ風 可愛い小鳥の鳴き声

今日も良い朝だ…朝のはずだった…(泣)

実際 そよ風は 幼馴染の三島茜の吐息であり

小鳥の鳴き声は 妹の寝言であり

爽やかな朝…ではなく 暑苦しい 地獄

何故なら幼馴染の茜も妹も俺のベッドで寝ている

しかも裸で…

二人の胸が腕に押し付けられる

茜はかなり大きい方で学校では1.2を争うらしい

(自称)

妹は年齢のわりにはあまり成長せず

Bカップ程度 学校ではワースト1.2を争うらしい

(茜調べ)

本来の男子高校生ならこの状況

興奮するだろうが

俺は残念ながら慣れてしまった

慣れとは本当に恐ろしいものだとしみじみ思う

…っと俺の朝の日時はこんな感じ〜

ってことで俺の自己紹介〜

「俺と彼女と青春と修羅場とゴーレムと」

の主人公 白川 拓也 高校1年生でございます〜

どぞどぞ よろしく頼みます〜

そして胸が大きい幼馴染の茜は〜

上から 90 60 80 何の数字かは置いといて…

幼馴染であり彼女でもある茜とは今3ヶ月目…

絶賛 青春を謳歌しております!

非リアどもぉ ざまあみろ! でございます

そして妹の白川 花 は俺と茜の仲に嫉妬してか邪魔ばかりしてくるが 結構いい妹で色々と面倒を見てくれてる なんだかんだ言ってもいい妹だ

本人に直接伝えると照れ隠しなのか 10発殴られる

妹に殴られるのもいいもんだ〜


ってなわけで…「俺と彼女と青春と修羅場とゴーレムと」始まりま〜す

それでは 異世界へレッツゴー!

え?なぜ 異世界かって?

それは作者が異世界大好きなのと

異世界は色々と都合が良いし〜

まぁとにかく行ってみようぜ!

異世界は楽しいぞ〜

(色んな意味で)

異世界に行くのは俺と茜と花だ

まぁまだハーレムじゃないけど

異世界で築いて行きますよ〜

それでは始まり 始まり〜










ここ 異世界 エルドラドでは

異世界に住む人々 「異世界の住人」異世界の住人エルミーラ

によって長年 栄えてきた


しかし 人間がこの世界に来れるようになると

エルドラドは 人間達に虐げられ 過度な労働を強いられてきた ある時 「異世界の住人」異世界の住人エルミーラは人間に奪われた領地を取り戻すために戦争を行う 僅差ではあったものの人間達は消失 エルドラドには再び平和が訪れようとしていた

しかし 今 エルドラドは平和を乱そうとする組織

「アンミラ」によって混乱が巻き起こっている

そんな中 俺たちは異世界に到着した

というより流れ着いた



俺たちは普通に登校していた

突然目の前に歪みが現れたかと思うと

もうそこからの記憶は一切なく

目の前に広がったのは

混沌と憎悪に溢れた異世界だった



異世界に着くとその世界での呼び名で「マスター」

と呼ばれる人物が話しかけてきた

「ボンジュール コノセカイニ イノチヲアズケマスカ?」

いきなり なんて質問だ と思うだろう

しかしこの異世界では 人間がここで命を落とすと

地球上では その人間に関わった人物の記憶は無くなり なかったもの にされる

つまり異世界で命を落とすと 現実でも架空でも存在しなかった者として見なされる

そのせいで俺には父さんの記憶がない


マスターは話し続ける

「アナタハチキュウカラキタセンゴヒャクニジュウニニンメノカタデ ス マズハ、ソノナカノジュウニントケイヤクヲムスベ」

契約? 何のことだ 質問をしても返答がない

「サア コノイセカイ エルドラド デ キミハスバラシイタイケンヲスルノデス!!」

こうして俺の異世界冒険 契約者探しの旅にでた










異世界へ飛ばされて1日目ー

俺達は近くの都市の酒場で状況を

整理していた

「とりあえず分かっているのは 3つ

1つ目 ここは異世界 地球ではないことは確か

2つ目 俺達は能力というものが使える

3つ目 俺達は10人の人間と契約を結ぶ」

茜と花は真剣に話を聞いている

「1つ目は確認するまでもないな マスターが言っていた通り ここで死んだら 地球では存在しなかった者として扱われる 」

「2つ目の 能力 だが…」

俺は二人の顔を見る

「手を正面にかざしてみてくれ おそらく画面が出てくるはずだ」

茜と花は言われるがままに手をかざす

すると目の前に大きな画面が現れた

「「すっごーーーい!!」」

二人は顔を見合わせて言う

「その画面の真ん中にステータス画面があるだろう そこには能力が書かれているはずだ」

「能力決定 というのがあるから押してくれ」

二人は人差し指で恐る恐る決定ボタンを押す

(テッテレー!!)

どこかで聞いたことがあるような音ともに音声が流れる

「白川拓也 《炎操士》 Lv10」

「白川 水操士 Lv10」

「三島 茜 《風操士》 Lv10」

「3人のプレイヤーの能力 Lv を決定しました」

ふぅとため息をつく

「っし 完了だ みんな属性がバラけていい感じだ Lvも均一だし Lv上げにも困らないな」

茜と花は 何言ってんだこいつ という目で俺を見る

俺は目を背け 話し続ける

「とにかく 能力もLvも決まったことだし ここら辺で腕試しをしたい所だが…」

あいにく ここは酒場だ 異世界に住むモンスターと手合わせをしてみたい所だが日はとっくに沈んでいる どうしたものか…と悩んでいると

やたらとガタイのいい男が話しかけてきた

「カッカカカカ!! あんちゃんたち その様子だと モンスターと闘いたくてうずうずしてると見た 俺が手合わせしてやろう」男は自信満々に言う

いや待て 高校生と中学生がこんなにでかい男と闘って勝てるはずがないだろう

茜や花は言葉にはしてないが恐らく同じことを思っているはずだ

その事を察してか

「ナハハハハッ!悪い悪い闘うのは俺じゃなくて こいつだよ」

そういうと男は手の平を上に向け 何やら呪文を唱え始める 10秒ぐらいであろうか 呪文を唱え終わると 手の平に 小さいホログラムが現れた

それはまるで 「ゴーレム」のようだった

どうやら闘うのはこの 「ゴーレム」とらしい

しかしここは酒場 こんな所で闘いを始めるなど店に迷惑がかかる

どこで闘うのだ と問うと 男は腰ポケットから 四角いキューブを取り出したそして放り投げた

次の瞬間 俺達は眩い光に包まれ

目を開けるとそこは円形の闘技場だった

「これは ビルドキューブ と言ってな 転移出来るんだよ ややこしく言えば 異世界の中の異世界だな!」そう言って彼は大声で笑い始める

何故 ややこしく言うのだ と内心ツッコミを入れる

「まぁとにかく闘ってみろ 実力を試したいんだろう?」そうだ 異世界に飛ばされ 能力が手に入ったのも 今一瞬の出来事だ

自分が今どれだけやれるのか試したかった

しかし

「これって相手も攻撃してくるんですよね?

私達は怪我とかするんですか?」

花も そーだ そーだ と便乗する

「まっ 多少はな でもHPが0にならない限りは死なないし ビルドキューブの中ならHPが0になることはないぞ」

俺達は安堵の笑を浮かべる

「さぁ いでよ 俺のゴーレム!!」

男は勇ましい叫び声と共にゴーレムを召喚する

地面に巨大な魔法陣が書かれゴーレムが出てくる

俺達は絶句した

でかい デカすぎる!

体長は5メートル程だろうと思っていたが

予想を遥かに超えてきた 15メートルはあるだろう

赤褐色の身体はよく見るとレンガのようなものが重なっておりゴーレムの鎧を形成している

「さぁやれ!ガキ共! 実力を俺に見せてみろ!」

男は叫ぶ

「よしっ 行くぞ!茜!花!」

「うんっ!」「は〜いお兄ちゃん!」

まずは展開する

3人が均等に間隔を取ったところで指示をする

「ステータス画面を見てみろ! 使える技が書いてあるはずだ!再使用時間が短いものから使っていけ!」了解 と二人は返答する

まず 攻撃を仕掛けたのは俺だ

「ファイアースマッシュ!」

炎を纏った拳がゴーレムを打つ

ゴーレムは少しばかりよろめく

次に茜 杖を取り出し呪文を唱える

「バブル クラッシュ!」

詠唱によって現れた泡が一気に弾ける

最後は花

勢いよく空中に飛び上がると

足を回転させ始める

「ウインド カッター!」

回転させた足の延長線上に風の剣が現れ

ゴーレムを切り裂く

ゴーレムは鎧が崩れ 土色の肌が露になる

「そこまでッ! やるじゃないかお前ら」

俺達はゴーレムとの戦闘に勝利した

初めての戦闘を経験したからか

俺を含めて3人 息が乱れている

「初めてにしちゃあ上出来だ まだまだ改善するところはあるけどなぁ」

「ありがとう おっさんー そういや名前聞いていなかったな」と俺は言う

「なーに 名乗るほどの者じゃねぇさ けどお前らは

最後の舞台 (アブソル)までたどり着けそうだからなぁ」そういい彼は自分の名を口にする

「俺の名は へルノール=ヘパイストスだ 」

彼は背中を見せながら名乗った

手を振りながら酒場を後にする

どこか寂しげな彼の背中は

この先の異世界の旅で何が起こるのかを物語っているようだった









































異世界生活2日目ー

俺達は都市から少し離れた「夢喰いの森」で

Lv上げをしていた

3人ともLv10なので モンスターを倒すと同等に経験値を得られ、偏りなくLv上げができる

ここでは敵のLvが12〜18なので

レベル上げにはうってつけの場所である

Lv12の敵には1人で

Lv18には3人で 戦いを挑むようにしていた

Lv20になると新しいスキルを覚えられる

俺は MP消費10 再使用時間 5秒 炎を纏わせた拳で相手を殴る

「ファイアースマッシュ」

MP消費30 再使用時間40秒 効果時間1分 一時的に炎属性の攻撃力をアップする

「焔崩」を現時点で覚えている

この「焔崩」は100しかない俺のMPを大幅に削るのであまり使用しない

しかし強敵には「焔崩」を使用した後、

「ファイアースマッシュ」を打ち込むという

1つのパターンを形成している

そしてLv20になると

MP消費20 再使用時間60秒 触れると爆発する炎弾を5発撃つ

「爆炎弾」を取得できる

茜は MP消費40 再使用時間20秒 泡を勢いよく破裂させる 「バブルクラッシュ」

MP消費100 再使用時間100秒 水の精霊を召喚し

3分間 状態異常無効 ダメージを10%カットする

「ウォーター スピリッツ デフェンス」を覚えている

茜は《水操士》の特性からかMPが多い

今のとこ上限は400である その代わり

物理攻撃は打つも打たれるも弱い

Lv20では

MP消費300 再使用時間60分

水の精霊を召喚し 10分間の間 ひたすら敵に攻撃し続けるという 破格のスキルを覚えられる


花はMP消費5 再使用時間5秒 鱗粉で敵の防御力を

10%下げる(使えば使うほど効果はアップする)

「バタフライ パウダー」

MP消費20 再使用時間30秒 空気を鋭利な刃状に固め敵を切り裂く

「ウィンド カッター」を覚えている

Lv20では

MP消費50 再使用時間60秒 自身の 素早さの値を

全て物理攻撃力に加算する

「シフト スピード→アタック」を覚える

このスキルは風属性スキルではなく

どの属性でも覚えられるが

《風操士》では覚えられるLvが低い

元々 素早さは高いので破格のスキルとなるだろう


HP MP 物理攻撃力 魔法攻撃力 防御力 素早さ は

Lv20.30.40…と10の倍数ごとにアップする

つまり俺達が次にステータスをアップできるのは

新たなスキルを覚えられるLv20と同じである

それまで俺はMP100のままか…と思いつつも

本来ならばスキルをあまり使わず効率よくLv上げをしたいと思っているのであまり気にならない

思わぬ敵の強襲ー

Lv18が5体同時に出てきた場合は

スキルを全開放して挑まなければならない

スキルを出し惜しみしていると

死ぬ 現実世界でも異世界でも

存在しなかった者として扱われる

HP MPがごくわずかもしくは3人全員が

毒などの継続ダメージを受ける状態異常の場合は

森を出て都市に戻るー

これの繰り返しで俺達はLv上げをしていく

異世界生活6日目ー

3日ほど経っただろうか

いや、実際何日経ったかは定かではない

俺達は全員Lv20に到達した

新しいスキルを覚えると同時に

ステータスがアップする が…

アップしたステータスは変化があまり感じられないぐらい微量なものだった

俺も花も茜もステータスは1.1倍になっただけだった

「なんじゃこりゃぁぁぁ!!!!!」

3日間必死にLv上げをしてこの結果

報われない努力とはまさにこの事である


スキルは手に入った しかし

MPがあまり上昇していないので

思う存分使える…ということは無い

Lv上げをする前とあまり変わらない状態である



(まぁでもLvは上がったし…そろそろ契約者を探しに行ってもいいよな…?)

彼は悩んでいた マスターが言っていた

「契約者」それは一体誰なのか

俺達が契約を結ぶことを相手側は知っているのか…

断られることはあるのか…

契約を結べる者の条件は…

考え出すとキリがない

(まずは話すのが先だな…)

彼は話し出す

「茜 花 聞いてくれ 俺達はLv20になり新しいスキルを覚えた そろそろ都市を出て契約者を探しに行ってもいいと思う お前達はどう思う?」

茜 花は考える…花は考えているふりをしているが…

茜が口を開く

「契約者探しの旅に出るのは良いけど どこに行くの? 契約者がどこにいるか知ってるの?」

そうー その問題もある ただ闇雲に探しても見つからないだろう

この広い異世界のどこにいるのか皆目検討がついていない…

俺は口詰まった

「ソノギモン ワタシガオコタエシマショウ!」

どこかで聞いたことある声だ

明らかな機会の音それなのに感情が感じられる

不思議な声ーそれはこの世界に飛ばされた直後

話しかけてきた 「マスター」と呼ばれる

謎の人物

「マズハコノトシヲデテ、ユメクイノモリヲヌケマス ソシテキタヲメザシテクダサイ

ソコニハ…」

マスターが口を止める 「そこには…?」俺 花 茜が揃って質問する

「【騎士の港ーナイト レル】ガアリマス

ソコデ アーサー=ペンドル トイウジンブツガマッテイマス コノジンブツガ アナタタチノキネンスベキハジメノ 契約者 トナリマス」

アーサー…騎士王の名を持つ者…

どんな人物かすごく気になる

「その…アーサーなんちゃらさん…って男の人?女の人?」花が質問する

「ワタシニハワカリマセン」

「ワタシハタダノデンタツガカリユエソノシツモンニハコタエラレマセン」

伝達係…か

確かにそうだータイミングよく現れては

次の目的を教えてくれる

それはまるでゲームのアシスト係そのものだ

「とにかく その【騎士の港】にいけばいいんだろう?」

「迷うことはない 行くぞ!」



こうして俺達は【騎士の港】に向け

新たな旅を始めるのだった…



















ここは【騎士の港】

「デンタツシテキマシタ アシタニハココニクルデショウ」

「あぁ 了解だ 伝達ご苦労…マスター」

「クレグレモ コロサナイレベルデ

オネガイシマス」

「分かってるよ…契約者として

相応の対応を見せるだけだ」


騎士王…アーサーの名を持つ騎士は

不気味な笑をうかべながら

拓也たち一行を待っていた…

「さぁて楽しくなりそうだ!」





















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