01:月の視点
引っ越してきたのは小学校2年の時だった。
家族は両親と1つ年上の姉が一人の4人家族。
海に近い田舎だけれど、それなりに便利なところに住みたいと父が建売の住宅を購入した。
駅までは歩いて15分、新幹線の駅までは3区間だから市街地に出るのも困らなかった。
学校も歩いて20分、図書館も方向は違うけれど20分ほどの距離にあった。
同じタイミングで隣の家に引っ越して来た家族がいて
両親と女の子の3人家族で女の子は1つ年下の1年生。
お父さんの仕事が忙しくいつも家にいなかった。
お母さんは線の細い人で色素が薄い感じだった。目は細いが彫りが深い顔で世間一般には美人で通る容姿だと思う、私にはそれ以上に感じる物があってよく目を奪われた。
母親同士、年が近かったこともあって、すぐに仲良くなりよく女の子を連れて遊びに来るようになった。
女の子の名前は「ハルカ」。
当然、小学校の通学は集団での登下校だったので姉も含めて3人で兄弟の様に接するようになり
一緒にいる時間は多かった。
ハルカはお母さんに似ていて色素のは母親よりも薄い感じがした。
顔もたぶん大きくなったら似てくるのだろう。
ハルカのお母さんは人柄も柔らくて、話しやすい人で今思えは「初恋」だったのかもしたない。
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